イタリアワインについてざっくり②北イタリア編
ヴァッレダオスタ州
イタリアの北西にある小さな州です
フランス語圏の自治州なのでフランス語とイタリア語どちらも公用語です
個性的なブドウ品種が多く、白ワインは清らかフレッシュ系、赤ワインはタンニンしっかり系
アオスタ渓谷で育つ牛のミルクから作られるフォンティーナというチーズが有名です
ヴァッレダオスタ=アオスタ渓谷という意味です
ピエモンテ州
スローフード運動誕生の地
ワインの王と言われるバローロ、女王と言われるバルバレスコなど高級ワイン産地として有名です
白ワインも名の知れたものがありまして、ミネラル感があり酸がしっかりしたさわやかなガヴィ、果実味があって優しいロエロ・アルネイスがあります
アルバのトリュフ、ブラというチーズ、牛の煮込みなど美味しいお料理がたくさんあります
ピエモンテといえば絶対に覚えておいて欲しい作り手がのひとつが、ガヤです
バルバレスコ村の生産者です
イタリアは古くからワインを作っていましたが、良くも悪くもワイン作りに向いている場所なのでそこそこいいブドウがたくさんできるので、質というより量という感じでした
ガヤはフランスのワインにヒントを得て、地元のバルバレスコやバローロでボルドーやブルゴーニュに負けない上質で世界的に価値のあるワインを作ってイタリアワインの地位をグーンと向上させたのです
国際品種のブドウを使ったワインにもチャレンジして評価を得ています
リグーリア州
コロンブスの出身地
ジェノヴァはイタリア最大の港町です
ジェノベーゼのパスタは有名ですね!
ワインは個性的なものが多いです
舌かみそうな名前のワインが多いです…
酸化した感じのものや、フレッシュなもの、苦味のようなものが残るもの
正直、そのまま飲むと、飲み慣れない後味のものが多くて難しいのですが、魚介類を使ったお料理に合わせると美味しそう!
ロンバルディア州
ミラノがある豊かな州です
イタリアではシャンパーニュのような位置付けのフランチャコルタや、バローロと同じネッビオーロをここではキアヴェンナスカと呼ばれるブドウを使ったヴァルテッリーナというガチっと硬い印象の赤ワインも有名です
ミラノ風リゾットやミネストローネ、ミラノ風カツレツなど馴染みのあるお料理があります
トレンティーノ-アルト・アディジェ州
北のアルト・アディジェ地方はドイツ語圏
南のトレンティーノ地方はイタリア語圏
アルト・アディジェはワインのラベルもドイツ語とイタリア語が併記してあります
赤ワインが幅を利かせているイタリアでは珍しく白ワインの銘醸地です
トレンティーノは、瓶内二次発酵のトレントというスパークリングワインが代表格
トレント、という名前だとわからないかとしれませんが、フェッラーリというスパークリングワインは皆様飲んだことがあるのではないでしょうか
ヴェネト州
ヴェネツィアがあるところです
ヴェローナもありますし、観光地No. 1ではないでしょうか
さわやかな白ワインのソアヴェ、しっかり赤ワインのアマローネなど、観光地ゆえに人気で有名なワインがあります
忘れてはならないのはプロセッコというスパークリングワインです
爽やかでフルーティで、いつもいつまでも飲んでいたくなります
ヴェネトに行ったらイカ墨のパスタやリゾットは絶対食べたいです
フリウリ-ヴェネツィア・ジューリア州
こちらは高級白ワインの産地
リボッラ・ジャッラやフリウラーノなど土着品種もたくさんありますが、ピノ・グリージョやシャルドネ、ソーヴィニヨン・ブランやピノブランも美味しいです
レフォスコ、スキオペッティーノなど土着品種の赤ワインも人気があります
オレンジワインが盛んです
パルマの生ハムと並ぶサンダニエーレの生ハムは最高に美味しいです
エミリア-ロマーニャ州
エミリア側とロマーニャ側に分かれます
エミリア側は赤の発泡性ワインのランブルスコが世界中で大人気です
お食事に合わせやすく万能選手です
ロマーニャ側はサンジョヴェーゼやトレッビアーノなど、ちょっとトスカーナっぽいものもあります
ロマーニャ・アルバーナという白ワインが有名です
なかなかお目にかかる機会がないような土着品種がたくさんあります
イタリアで一番美味しいものがたくさんある州です
パルマの生ハム、モルタデッラ、パルミジャーノ・レッジャーノ、ラザニア、生ハムメロン、ボロネーゼ
日本にも馴染みのあるくらいですね
次は中部イタリア編です!
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