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植物の故郷に想いを馳せる

植物を育てていると、その子の故郷について考える。

たとえば、アデニウム。

雨の日にアデニウムを撮影していると雨粒が線になり写り込んだ。なんて幻想的。

この子にとって雨は天の恵みであるはず。彼らはアフリカに自生し、とてつもなく大きな塊根部分に水を貯めて生き延びる。雨が降った日にはそれはもう嬉しいのだろう。

この子にとって私の水やりは雨の恵みと同じ。そう考えると、水やり1回1回が尊く感じられる。

それから、カラテア。

南アメリカのジャングル奥地の樹の下に自生しているらしい。普段光を浴びないから、強い太陽光だと葉が焼けてしまう。

とある行動から、この子がジャングルに暮らす様子が伺える。先ほどの写真(日中に撮影)とこの写真(夜に撮影)を比べてほしい。

1枚目では葉を広げている一方で、2枚目は「おやすみなさい」と葉をたたんでいるではないか。決して私が人為的にたたんだのではなく、自ら自然にたたんだのだ。

まるで生きているかのようで(生きているんだけれど)、愛おしい。たとえ部屋の明かりをつけていても惑わされず、夜になったらちゃんと葉をたたむから、この子は賢いなあ。


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