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zu_w36
エターナルフレンズ standing in the dark
あなたは、聴こえなかったいいわけを
電車のせいにする
あたしは、伝わらなかった方が良かったと
電車をいいわけにする
時間通り、いつも通りに
この駅に止まる最終電車は
アタシと君の間にあるものが
壊れることを許してくれない
未来を覗き見できない代わりに
神様があたし達に許したのは
言葉と言葉で、思いを伝え合うこと
だけど
何気なく振ったダイスは
思いがけない場所へ引っ張っていく
その力があまりにも強いことは
もうわかってるから
手のひらの中で、胸の中で
その想いが小さくなるまで
長い夜を待つんだ
街のネオンが星屑みたいに反射して
君と別れた帰り道は、頭がバカになりそうなくらい切なくて
寂しくて、寂しくて、苦しくなる・・・
なのに、あまりにも周りはいつも通りで
みんな急いでたり、笑ってたり、腕を組んでたり、あたしは、彼らから置き去りにされたみたいで、いつもの自分を見失う
この辛さから逃れたくて
たった一言この気持ちを君へ送って
二人の間にある絆も、壊してしまいたくなる
でも結局、君に会うと
そんなことぜんぶ吹き飛んで、その絆に寄りかかって安堵している自分勝手なアタシがいる
あたしが望む未来に
彼がいるかわからない
あたしが望まないこのままは
彼がいることを許し続けて
彼を愛するあたしを許さない
未来を覗き見できないあたしに
そんな独り言だけが、いつまでも冷たく
あたしの毎日を縛り呪うんだ。
あたしが欲しいのは、レモンじゃなくて
甘いイチゴなの
恋が良いものなんて、誰が言ったんだよ
ムカつくのに
石を投げる相手が居ないから
振り上げた手は
いつもどおり目を覆う
気がすむまで闇の中で
大好きな君を想って立ち尽くす