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もっと評価されても良いと思う(個人的に)映画、「バッド・スパイ」をオススメしたい
バディ映画と言えば鉄板のジャンルだと思うわけですが、なかなか女性同士のバディものって見ないですよね。そんな中、最高に面白い作品(個人的に)を観たので紹介したいと思います。2018年公開のアメリカ映画、「バッド・スパイ」です。監督・脚本はスザンナ・フォーゲル、主演はミラ・クニス(↑写真左)、ケイト・マッキノン(写真右)となっております。
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大きな瞳がとっても印象的なオードリー(ミラ・クニス)にはイケメンのドリューという恋人がいるのですが、もう1年も音信不通。あまりの無視っぷりにキレたオードリーはドリューと別れる決意を固め、親友のモーガン・フリーマン(どういうネーミングセンスなの)と一緒に彼の私物を燃やしてしまうことにするのです。
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その頃、当のドリューは地球の反対側、リトアニアで極秘の任務についていたのでした。
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で、ある日オードリーのところにCIAがやってきて、ドリューの居場所はどこだと問い詰めてくるわけです。事態が飲み込めないオードリーは自宅に戻りモーガンに相談するのですが(ルームシェアしている)、そこで突然窓から入ってくるドリュー。すかさず始まる銃撃戦!
パニックになっているオードリーに、ドリューは燃やさなかったトロフィーをウィーンのカフェでとある人物に渡して欲しいと頼み、哀れ銃弾の餌食に。困惑する彼女はモーガンと急遽オーストリアのウィーンへ向かうことになります。
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もうここからは怒涛の展開。どうやら重大な機密が隠されているっぽいトロフィーを狙う、CIAだのMI6だのテロリストグループだのに追い回される二人の珍道中が始まるのです・・・!
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近づいてくる人間が一人も信用できない中、モーガンのパパが紹介してくれた人物を頼り、二人はプラハへ、そして舞台はパリ、そこからアムステルダムへとどんどん場面が展開していきます。どの街も素敵でもはや旅行気分!
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あと、いく先々で面白いくらい人がバンバン死んでいきます。わちゃわちゃしながら慌てふためく二人とのギャップがシュール。逆に言えばアクション部分には手を抜いていない感がとっても好印象な映画なのです!
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結局何が面白いの
いつも困り顔でキュートなミラ・クニスと、テンション高めで常にいっちゃってる感満載のケイト・マッキノンのコンビが最高にはまっているのです。これぞバディムービーとばかりに。二人の間柄が一番現れるのが、中盤追っ手に捕まってこれから痛めつけられる、というシーン。自分たちが正直者であることをアピールするため、ひたすらお互いの秘密をばらし始めるのですが・・・
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「この人、メールしながら運転する。高速道路で写真投稿も」
「何なの?」
「正直なのを示すのよ、あんたも話して!」
「彼女は親の鎮痛剤をくすねて売った」
「そうよ。オードリーは色気で子どもを寝かしつけたよね」
「リーアムのことね」
「ミニオンズが憧れ」
「一つ目の子がね、ペニスみたいで」
「彼女が使ったPCに怪しい広告が出る」
「それは謝ったわ」
「胸毛を剃ってる」
「あー、親戚にキスした!」
「知らなかったのよ」
「HPV感染者」
「オードリーもね」
「公園でヤった」
「犬を殴ったでしょ」
「シラミ症だった」
「抗うつ剤でイケないし」
「時間がかかるだけよ!」
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もう本当に絶好調の二人です。あとなかなか死なない美人の暗殺者もいいキャラをしてます。「あなたにも親友がいるでしょ?教えて!」と言われ、ちょっと涙目で平均台を見つめるシーンがもうね・・・友達いないんだなお前・・・
残念ながらほぼ日本未公開
この二人のやりとりが最高すぎて、ずっと見ていたいと思いますし、アクションシーンも力が入っていて(カット割りがやたらと丁寧なのです)、エンタメとしては一級の作品だと思っているのですが、なぜか日本では未公開。イベント的に一度上映されたきりです。DVDやブルーレイもレンタル版しかなく、基本は配信のみ。何だか切なくなります。
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破壊力抜群のケイト・マッキノンと吸い込まれそうな瞳のミラ・クニス。できればこのコンビで続編撮って欲しいくらい。そんなわけでオススメ映画「バッド・スパイ」の紹介でした。
実は007のパロディ?
ちなみに、原題は「The Spy Who Dumped Me(私を捨てたスパイ)」。これはもちろん「007/私を愛したスパイ」のパロディなのですね。iTunesでの作品紹介には「オリジナルへの目配せを探すのも楽しい」と書かれていたので、ひょっとしたら「私を愛したスパイ」劇中シーンのオマージュとかがあったりするのかしら・・・?と思い、パロディ元を観てみることに。
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結果・・・何の収穫もなかったよ!単にタイトルをパロっただけだったんだ!映画自体は1977年の007シリーズ10作目となる作品で、ジェームズ・ボンドはロジャー・ムーア、ストーリーの途中からタッグを組むことになるロシアの美人スパイ「トリプルX」をバーバラ・バックが演じています。そういう意味ではバディ感はありますけど、それぐらいかな、共通点は・・・
あとこれ、良い意味で「無駄に裸が多い」映画でした。そこは評価。
今週の名台詞
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モーガン「行かずに死ぬより、行ってから死にたくない?」
託されたトロフィーを持って家を逃げ出したはいいものの、どうしたら良いのかわからず困るオードリー。「ドリューにはオーストリアのカフェに行けと言われたけど」の言葉に二つ返事で「じゃ、行こう」とモーガン。「命を狙われてるのにヨーロッパに行ける?」からの↑のセリフ。
当然オードリーは「何でその二択なの!?」とキレるのでした。最高。