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育休とリカレント教育

近頃の女性は本当に大変。家事や育児の負担は減らず、男性と同様に働くことを求められ、さらにステップアップのために学習し続けなければならないなんて。一体いくつ体があればいいんだろう。

男性の育休取得が進まないのは、仕事から離れることによる出世の遅れや不利益があるからと言われる。それは女性にとっても同じことで、やっぱり仕事から離れることはマイナスに働くと思われることが多い。

それなら、育休を有効活用してみてはどうだろう。大手の企業などは給料を払いながらMBA取得のため社員を大学院に行かせている。それならば、育休期間をそれに当ててはどうか、と。大学に託児所を設け、さらに1年づつとかに分けて単位をとれるようにしたら。

ただでさえ育児で忙しいのにと思われるかもしれないけど、これにはたくさんのメリットがある。

育児をする女性は孤独だと言われる。会社勤めをしていた女性ならあんまりご近所付き合いもないかもしれない。地域の付き合いも大切だけど、そこで馴染めないと本当に孤立してしまう。託児所のある大学院に通えれば、同じ目的や悩みを持つ同士、もっと分かり合えるし助け合えると思う。男性にとっても育休中に大学院に通えるのならば、キャリアへの影響を考えずに育休が取れる。大学で妻以外の女性の客観的な意見を聞くことができれば、夫婦の相互理解の助けにもなる。それに、いくら可愛い子供とはいえ、ずっと一緒にいれば疲れる。託児所に預けられる時間は、育児から解放され息抜きになる。

社員が社外の人間と交流を持つことはきっと仕事にもプラスになる。会社にとっても育休取得率を上げることができ、働き盛りの社員の戦線離脱を少なく抑えられる上に、社員の知識の向上になる。

大学側もそういったニーズを取り込めれば、学生数を増やすことができるし、保育や児童学科のある大学なら実習の場が得られるだけじゃなく、生徒のアルバイトで人件費も少なくできるかもしれない。

もちろん、MBAや大学院だけじゃなく、いろいろなところで託児所付きの学べる施設が増えれば良いのだけど。


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