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闘病記録:16 癌告知の様式美を打ち破るスピードスター

胆管癌の検査手術を終え、無事退院。
後は結果を待つばかり。
といって、ボケーっとただ結果を待っていたわけではなく、ひたすらイベント出展のための作品製作に終われていたわけなんですね。

あ、ちなみにアタクシ、特殊陶芸家として活動しております。
メインは爬虫類用の隠れ家、つまりシェルターをハンドメイドで作っております。

写真に写ってるヤモリ、クレステッドゲッコーを作ってるわけじゃないです(作れんわw)。
この子が乗っかってる、流木のような山。
これを陶器で製作しとるんですな。
で、毎月全国どこかしらで開催してる爬虫類イベントに出展したり通販サイトで販売してたりするのが、アタクシの生業です。

今回はそんな爬虫類イベントでもかなり大規模なイベント、有明ビッグサイトにて開催されたジャパンレプタイルズショーに出展した2024年4月13日(土)の時のお話です(書いてるのは6月27日)。

実は入院前から坐骨神経痛がまた痛くなっていて、ぶっちゃけ歩くのがしんどかったんです。
寝てりゃ治るかなーと思ってたんですが、全然まだまだ痛い。
そんな状態で退院して、ひたすら毎日行き付けの整骨院に通ってました。

そんなこんなでイベント前日、一人で什器とある程度の作品をカートに乗せ、ガラガラとビッグサイトへ。
ちゃっちゃと什器を組み立て、とりあえず仮設営完了。
この時点で、もう坐骨神経痛がバリバリにキツいw
泣きそうになりながら、やっとこ帰宅しました。

翌日、残りの作品をカート詰めて、カミさんと有明へ。
はい、もう朝から坐骨神経痛がバリバリっすw
ぶっちゃけ、癌とかもう何でもいいから、この坐骨神経痛を誰か、誰か治してー!
ってくらい痛かったんです。

そんな状態なもんで、普段なら他ブースを巡って知り合いのショップさんや作家さんにご挨拶したり、爬虫類を見に行ったりするんですが…そんな余裕は全然無かったわけなんです。
もう、ブースから離れられんw

てなわけで、ブースにほぼ座りっぱなしで接客をしていたんですが、座りっぱなしもそれはそれでシンドいんですw
かつ、レンタルの椅子はなかなかに座り心地が悪いw
かといって、グルグルと歩き回るのもシンドいんす。
なので、我が家の爬虫類の皆さま、別名チームカベチョロ用のごはんである冷凍コオロギのストックを買いに、フラフラと月夜野ファームさんのブースへ。

いつものようにクール便での発送(冷凍なんで新鮮なコオロギが冷凍で後日到着)のための伝票を書いておりましたら、病院から電話が。
胆管癌の担当の先生からでした。
「お休みのところごめんなさい、今、お時間大丈夫ですか?」
はい、冷凍コオロギ発送用の伝票書いてますが、大丈夫ですw
「検査結果出まして、残念ながら癌細胞が検出されました」
えええ⁉︎ こんな電話でアッサリなん?
病院に家族も呼ばれて告知されたりするんじゃないの?
しかも、冷凍コオロギの伝票書いてる時に?w
「なので、早速抗がん剤治療をスタートします」
早い!吉野家の牛丼くらいに早いw
「来週月曜日に一泊で入院出来ますか?」
は、早すぎるるだろwww
イベント終わった翌日、入院ってw
ん?なんで入院?
「抗がん剤治療は初回だけ入院していただき、その後は通院です。では、月曜日お待ちしてます」

展開早すぎて、癌を告知されたー!というショックが何もないw
しかも、冷凍コオロギの伝票書いてる途中でとか、なんなんwww

とりあえず、癌が確定したし抗がん剤治療も始まるって事は、体調や副作用を考えると今後のスケジュールを考えないとなぁ、とボンヤリ考えながらブースへ帰還。
カミさんに伝えると
「え、電話で⁈ 病院に呼ばれて告知じゃないの?」と同じ感想w
とりあえず、今後のスケジュールについて話し合い、たまに接客w

そんなこんなで、ビッグレプ初日終了。
引き続き、今後について話し合いながら帰宅していたんですが…途中で坐骨神経痛がかなりキツくなってきた。
少し歩いて休んで、少し歩いて休んでを繰り返して、何とか帰宅。
もう、かなり満身創痍な状態でした。

「明日はもう無理じゃない?」
帰宅後、カミさんから諭され二日目を断念。
代わりに息子が出動する事に。
いきなり癌治療がはじまる前に大ピンチだったわけですが、この時に思いついた施策が後にイベントで新たな武器になるとは、想像すらも出来なかったわけなんです。

ということで、続きはまた後日。

ガラダ堂は特殊陶芸家です。
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