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054字が読めなくなる時代

日頃そんなもの使わないくせに年賀状の宛名や新社長のあいさつ状、表彰状とか、なぜか急に筆文字風のものになる。やはりあれは人がちゃんと書いてます、となかなかそうもいかないので筆文字風でそれをおぎなってるんでしょうね。ぼくはそんな感じのものは出したことはないけど。

荷物や書類が送られて来た時にカバーレターが入ってることがあるけど、今やプリンターで印字されたものがほとんどのような気がします。こっちは筆文字風じゃないけど。

ちょっと昔はタイプ打ちの本文に手書きの署名がオフィシャル?なのかな。文面は読みまちがえも少ない(タイプ)活字で、本人ですよって感じの(手書き)サインが添えられるんだろうと想像します。けど今や上から下まですべて印字されたものがほとんどだよね。その例えでいえば全面印字された年賀状。もらっても……忘れちゃう。
そういう意味では手書きって今や貴重だと思うし忘れちゃいけないものだと思う。印象も違うしね。

ただぼくも決して読みやすい字を書くかと言われれば悪筆かクセ字の部類に入る。たまにコレ!読めない!と言われることもしょっちゅう。

字を書かなくなって「漢字が出てこない…」なんて言われている。たぶんそうでしょう。電子デバイスに向かいっぱなしであれば、いいとこ宅配便のサインをこれまた電子デバイス上にスルスルと書く?くらい、極端ですがそれくらいの人もいるでしょう。

そうなってくるとそろそろ手書き文字が読めなくなってくるんじゃないかと想像しちゃいます。

全て印字された世界が広がるときっと手書き文字が読めなく(もしくは難解に)なる人が出だすんじゃないかと。
ぼくは江戸時代に書かれた文字はほとんど読めない。よくある話しだが達筆すぎると読めなくなる人ってすでに見たことあるし、明治の頃の文字なども読めなくはないがスラスラと読めるとは言い難い。

最近まで手紙の文面はもちろん住所だって手書きだけどちゃんと相手まで届く。アルファベットであっても手書きの宛名を見るけどこれでよく届いたなって感心しちゃう難読文字もある。

今かろうじて小学校でもえんぴつとノートは必須だと思うけど、この先どうなっていくんだろうってちょっと不安になる。書くこと自体が特別なことになりはしないだろうか。今でも書道ってちょっと特別なことだしね。

ぼくらが源氏物語の文字を見てなかなか読めないように今現在書かれたものが将来「コレ、なんて書いてあるの?」なんてことにはなりはしないかと…。

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