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【映画日記】ヘイトフル・エイト

寒くなってきたので、雪山を舞台にしたクエンティン・タランティーノ監督の映画を久しぶりに観ました。



あらすじ

南北戦争が終戦して数年後、ワイオミング州の山中の“ミニーの紳士服飾店”に猛吹雪からクセモノ達が避難してきた。
元騎兵隊の賞金稼ぎのウォーレン、同じく賞金稼ぎのルース、1万ドルの賞金をかけられてるドメルグ、新任保安官だというマニクス、無口なカウボーイのゲージ、店番を頼まれたメキシコ人のボブ、絞首刑執行人のモブレー、南北戦争時代の英雄スミザーズ、駅馬車の御者OB
疑心暗鬼に満ちた店内で他愛のないやり取りをしながら腹の探りあいをする面々。そして、最初の殺人が起きて店内は修羅場と化すのであった……!ヘイトフル・エイトなのに8人じゃないじゃんとか言ってはいけない。

登場人物

ウォーレン・マーキス(サミュエル・L・ジャクソン)

元北軍騎兵隊の黒人の賞金稼ぎ。リンカーン大統領と文通しており、白人の警戒心を解くためにその時の手紙を持ち歩いてる。
実は自身の首にも賞金が掛かっていたが、全員返り討ちにしている。

ジョン・ルース(カート・ラッセル)

ウォーレンと同じ賞金首で知り合い。生きたまま賞金首を絞首刑台に連れていくことから”首吊り人”の異名で呼ばれている。用心深い性格でみんなの銃を取り上げまくる。

デイジー・ドメルグ(ジェニファー・ジェイソン・リー)

ルースと手錠でつながれている女盗賊。1万ドルの高額賞金がかけられているが、何をしたのかは謎。不遜な態度を取りまくってルースにボコられたり、シチューかけられたりと色々と酷い目にあう。

クリス・マニックス(ウォルトン・ゴキンズ)

新任保安官だと名乗っている男。正体は南軍くずれを集めて結成された”マニックス略奪団”のボスの末息子。その経歴からルースやウォーレンから信用されていない。


ボブ(デミアン・ビチル)

ミニーの店の留守を預かっているメキシコ人。4ヶ月前から働いてるらしい。馬の世話やピアノが弾けるなど器用な男。コーヒー淹れるのは下手で吐くレベルでまずい。

オズワルド・モブレー(ティム・ロス)

絞首刑執行人を名乗る英国人。各地を巡回中にミニーの紳士服飾店に避難してきたらしい。ウォーレンとスミザーズの争いを止めて店内を北軍、南軍、中立地帯の3つに分けることを提案したりする。冷静かつ腹の底が見えない性格。

ジョー・ゲージ(マイケル・マドセン)

店の片隅で鎮座している無口なカウボーイ。実家の母親とクリスマスを過ごすために帰省しようとした途中で吹雪に見舞われたらしい。

サンディ・スミザーズ(ブルース・バーン)

南軍の将軍だった老人。死んだ息子の墓碑に刻む言葉を職人との相談する途中でミニーの紳士服飾店に避難してきた。

O.B.ジャクソン(ジェームズ・パークス)

駅馬車の御者。ミニーの紳士服飾店に着いてからは猛吹雪の中、便所と店を繋ぐロープをマニクスと張ったり、銃を便所まで捨てに行かされたりと扱いが酷い。作中で一番かわいそうな人


鑑賞した感想

密室での腹の探り合いというクエンティン・タランティーノ監督の原点回帰といえる内容。ミニーの紳士服飾店の店内の完成度の高さは必見。この映画を観た後はコーヒーとビーフシチューが食べたくなる。ただ、レザボア・ドッグスみたいなの期待したら全然違ったのは残念。


悪い点

時間が2時間40分ととにかく長く、1時間半以上は話が動かないのでタイパ重視の人には苦行ともいえる。
どんでん返し期待するとかなり肩透かし喰らう作品なのでその辺好きな人は嫌いな作品かも。


余談

今作はウルトラパナヴィジョン70という横長のフィルムで撮影されたが、日本では残念ながら対応してるフィルム映画館が無かったのでデジタルでの上映となった。ただの密室劇を特殊な横長フィルムで撮影するこだわりが必要だったのかは疑問だが

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