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烏>雀
すずめはかわいい。すずめに比べてカラスはお世辞にも可愛いとは思わないが、あるタイミングだけカラスの方が好き(マシ)になる。それは道端で見かけたときだ。
私が歩く道の先にすずめがいるとテンションが下がる。すずめは、私が近くまで来ると、取って食ってやろうなんて思ってないのに飛んで逃げるからだ。
飛ぶから鬱陶しいとかではないんだけど、"関係ない私の動きに反応する"という部分に小さくフラストレーションが溜まる。すずめたちに向かって歩いてるんじゃなくて、私の目的地の道中にたまたまあなたたちがいるだけなのに。その点カラスは私がいようといまいと、同じ道に居続ける。その時突っついてる生ゴミの袋から視線を外すのは、人間ぽくて嫌いじゃない。
実際に逃げる逃げないに関わらず道の先にすずめがいると、"どうせ近づいたら逃げるんだろ"とこっちで先読みして、不快な気持ちになっている。物理的なものではなく、精神的な話なのだ。
人間関係においてもこれは同じで、私に左右されずに好き勝手やる人は面白い。あと気も遣わないから楽だ。もちろん楽なだけで、好き嫌いとはまた別のベクトルだ。気を遣うけど楽しいし好きな知り合いもいる。そこは鳥と人間の違いなんだな。
でも好き勝手人間は総じて面白いから好きなことが多い。へんなこだわりが強い人とか。勝手しすぎて意思疎通が難しい人の場合は、逆にコミュニケーションがとれる犬や猫なんだ、という気持ちで接すると楽しいし。
なんか人間の話は蛇足だったな。書いてみたけど論点が違う気がしてきた。私の行動にとやかく言う人がいたとして(実際は全然いない)あなたには関係ないやろ、みたいな話だったよね。置き換えるとすれば。
この間、寒くなってちょっとふくふくしてきたすずめを見てかわいいと思った気持ちと、飛んでいったことによるイライラで昔から感じてたフラストレーションを言葉にしてみようと思った。これから寒くなるにつれてイライラと負の感情が増長しそうな予感。寒いのは嫌だ…。はやく暖かくなってほしい。
おわり!