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R7.2/15きょうのことば

リハビリが今週から週に1回になった。

担当医からそうやって促されているわけでもなく、リハビリを担当している作業療法士さんや理学療法士さんからそういうふうにお願いされたわけでもなく、僕が週に1回でいいかなと思って、切り替えることにした。

最初からそうだった。リハビリの回数も担当医の方から、日常生活があるのでこれる範囲でいいですよ、と強制されるわけではなかったので、週に1回通院をしていた。長い入院生活から、家での生活にまず慣れる必要もあったし、頭の怪我の影響で車の運転ができなかったから、デマンドタクシーの利用にも慣れる必要があった。

だんだん通院にも慣れてきて習慣になっていくなかで、自分の不自由な左手が日常的に痛みを感じていたので、もうちょっと診ていただいていたほうが自分が安心だったので、週に2回の通院に切り替えることにした。手術を担当した医師からは、そろそろ固くなってくるから後遺症のことも頭に入れておいてね。なんて言われて当時の心情的にはとても焦りを感じていた。まだ左手が十分に動かない状態で、このまま固まってしまったらどうしよう。そんな気持ちでいっぱいだった。

ちょうど秋〜冬ということもあって稲刈り時期はともかく、農閑期に差し掛かるころでもあり、週に2回通院することも無理なくできるように思えた。9月に入った頃だった。デマンドタクシーの使い方も覚えたし、車中での過ごし方にも慣れてきて、週に2回の通院が当たり前の習慣になってきた。

世の中は稲刈りの真っ最中。稲刈りは農家の先輩のみなさんに手分けしてやっていただけることになった。その段取りもさきちゃんが全てやってくれていた。米農家の先輩との稲刈りの日程の調整や、現場で作業をしてくれている方との確認。慣れない仕事をこなしてくれていた。自分は怪我を治すことに専念させてくれているのを感じていたのだけど、当たり前に感じてはいけいことだった。

自分の治したいという気持ちで通院している日程と、仕事における様々な業務がどうしてもぶつかってしまうタイミングもあって、さきちゃんとは話し合いをたくさんした。

そんな稲刈りの時期も10月には終わり、農閑期に差し掛かったのが11月。
まだ運転は許可されていなかった。稲刈りを終えたらトラクターで田おこしをやらなくてはいけない。通院の時にリハビリとして車の運転のシミュレーターをずっとやっていた。その後担当医からシミュレーター卒業の許可が出て、教習所に行くことになった。さきちゃんといつもの作業療法士さん、教習所の教官の3人を乗せて運転した。自分の頭が正常であることを証明するための運転は、ものすごく緊張をしてそして必要以上に安全運転をした。

無事に免許の許可が出て、11月からはトラクターでの田おこしもスタートし、車の運転も始めた。自家用車での通院ができるようになり、一般の人に近づいた感覚があった。リハビリをしてもらう時間も、今までデマンドタクシーの時間に合わせていたのが、自分の予定で予約できるようになった。

そんな通院も年を明けて続き、担当医の診察があった。日常生活もあるので忙しい時期になったら週に1回にしてもいいかもねーというお話。ただ、週に2回から急にリハビリを失くすと、不安を感じることもあると言っていて、それは実際そんな気がした。自分が正常なのかどうなのかが自分では判断できないので、定点観測のように作業療法士さんにまだ見ておいていただきたいと思った。

僕には左手のリハビリもあるのだけど、頭の怪我の方のリハビリもあって、今は手のリハビリをしながら、日常生活について会話をして、困ったときの対処方法や考え方なども教えてくれている。笑い上戸というか、空気を読めない笑いとか。(これは解決方法はない、、、)

こうして、週に2回のリハビリから、週に1回のリハビリになった。
リハビリがなくなる頃には、お米の成長はどれくらい進んでるかな。


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