がんも農場通信 10月号(H30.9.20)
ただいま稲刈り5日目を終えて夜を迎えております。昼過ぎから降り始めた雨は、今もシトシトと降り続いています。予報では明日いっぱいは雨ということで、明日は稲刈り期間中ですが中休みとなりそうです。がんも農場のお米を昔から買ってくださっている方はお気づきかもしれませんが、今年の稲刈りは例年と比べてかなり早いです。例年ですとだいたい9/25頃に稲刈りをスタートするのですが、今年は9/16に稲刈りをスタートしました。
種まきの時期までさかのぼりますが、今年は稲刈りの時期を早めるために全ての工程を10日ほど前倒しでやることにしました。毎年10/1に新米の発送が出来るように準備をしていましたが、いつも稲刈りと発送の準備が重なってしまい、オペレーションが悪くなっていました。そこで、今年は稲刈りを早めることで余裕を持って発送や出荷の準備ができるようにしました。それに加えて今年は気温が高く推移したので、さらに早くお米が登熟し稲刈りを迎えることができました。稲刈りは残すところあと5日です。籾摺りを終えたお米も完成してきました。稲刈りをして、仕上がったお米を倉庫に入れて、さらに刈り終わった田んぼに肥料をまき、田起こしをします。秋の作業は来たる寒い冬に責め立てられるかのように、急ぎ足で行われています。
今年も稲刈りのお手伝いで家族が駆けつけてくれました。9月中旬には早生の品種の稲刈りをはざかけでやりました。妻のお姉さん夫婦が来てくれて、2日間でかけ終わりました。先週からは両親がきてくれてコンバインの稲刈りを手伝ってくれています。ボリューム的には一番大きい作業なので、2週間ほど滞在してサポートしてくれています。娘も2歳間近で、ますます元気いっぱいに動き回るようになりました。じいじやばあばが代わる代わる面倒を見てくれているので、僕ら夫婦は稲刈りや事務作業に集中させてもらっています。今月末でコンバインの作業を終えて、10月に入ると晩生の品種のはざかけがあります。これも妻の家族やお友達がきてくれることになっています。気がついたら、種まきから稲刈りまで家族や友人の力をたくさんお借りして作業をさせてもらっています。本当にありがとうございます。
今年も田んぼの面積が増えました。メインとなるコシヒカリは4ha(400a)。もち米はコガネモチとモリモリモチの2品種で30a。他に実験品種として長野県産の品種を3種(ナガノホマレ、ユメシナノ、風さやか)それぞれ3aずつ作付けしました。収量がかなり増えた昨年と比べると、今年は少し減収気味です。がんも農場では、量をとるよりも美味しいお米を作るために肥料をギリギリまで減らして栽培をしています。食味のいいお米を作るのに一番大切なのは、収穫時までに肥料を使い切ることです。不要な肥料分が稲に残っていることでお米の食味はガタ落ちしてしまいます。気候によって肥料の消費の程度が大きく変わるので、毎年同じように肥料を投入しても同じ結果にはなりませんが、少なくとも肥料が多すぎるという事態は避けなければならないので、どうしても少な目に調整せざるを得ません。まだまだ勉強不足です。
今後は経験とデータの蓄積をすることで、食味も良くて量もそれなりに収穫できるという理想的な栽培を目指します!それでも、いまできる精一杯のお米が仕上がりました。刈り取り時期もバッチリのタイミングで品質も期待できそうです。稲刈りはまだ中盤。残る作業も集中して頑張ります。平成30年度産がんも農場のお米もお楽しみくださいね!がん!がん!がん!