はじめて映画を作った話

涼宮ハルヒの憂鬱
をみて、
映画作り
に憧れた

私が映画作りを始めたのは大人になって、社会人3年目の夏からである

きっかけは
さぬき映画祭

シナリオ講座と映像塾
という講座に参加したこと

カメラも音声マイクも編集も全くしたことがなかったけど、ただの好奇心だけで参加した

noteやFacebookで記事を書くくらいには文章を書くのが大好きだが
中学校の読書感想文はライトノベルで挑んだ記憶がある
それくらいに文章は苦手だし、活字を読むのが大嫌いだった
そんな私がシナリオ講座に行きたいと言ったら、家族はそれはそれは驚いた

大人になって、初めて自分でお金を出して、初めて自分から参加した習い事でもある

シナリオ講座では私よりも年上で、何年もこの講座に通う大先輩に囲まれた
あらすじ、ト書きの書き方、から始まって、講座が終わる頃にはなんとか1つのシナリオらしきものができた

それが
UDON MAN
だったりする

懐かしい写真を見つけた!
手に乗ってるのがUDON MAN

シナリオ講座に通って、うどん系ヒーローの話を書いて、映像塾で投票で選ばれて、映像化された私の処女作である

2014年から2020年の今もまだずっと

少林寺拳法アクション映画が作りたい

ってずっと叫び続けている

さぬきうどん

✖️

少林寺拳法アクション映画

さぬきうどんは言わずもがな
少林寺拳法も香川県発祥の護身術である

シナリオ初心者が書いた支離滅裂な脚本で出会ったばかりの映像仲間と作り上げる

2014年の私は仕事しながら、凄い趣味に走って
毎日のように仕事あがりに
シナリオ直して
アクション考えて
週末に撮影して
我ながら凄いぶっ飛んでた

さぬきうどんと少林寺拳法
私は農協の人として
さぬきうどん
に特にこだわった

さぬきうどんとはいうものの、さぬきうどんの材料は外国産小麦、県外産小麦だったりするお店も少なくない

香川県産、さぬきの夢のさぬきうどん

を知って欲しい!
農協の組織の一員として、さぬきうどん好きとして、どうしても映画に出てくるうどんは

さぬきの夢のさぬきうどん

にしたかった

そこで私は会社に企画書を出すことにした

さぬきの夢をPRする映画を撮るので、さぬきの夢のさぬきうどんをください!

前述のとおり、入社3年目が会社の偉い人に企画書を送る
ちょっとやばい人だ
仕事から帰って、速攻、シナリオ書いたり、アクション考えたり、時々、偉い人から送った企画書について、電話がくる
訂正、かなりやばい人だ

実際、会社の商品を売り出そうとしているとはいえ、上司からの評価は低かっただろう
本職は貯金共済窓口の人、農業担当の人ではないので、よく思われていなかったと思う


結論からいくと、この映画のために色々頑張っても、努力は必ずしも報われるわけではなかった

少林寺拳法の権利関係は難しくて、本格少林寺拳法アクション映画はできなかった
少林寺拳法
という名前を出すことさえ、叶わず終わってしまった

そして、脚本を書いた私は監督ができないという約束事があって、私の思い描いたラストではないし、アクションでもない作品になってしまった

けど、会社はさぬきうどんを段ボールいっぱいに提供してくれたし、麦茶やお米も沢山くれた

出来上がった作品も会社の人も観てくれたし、努力が報われたこともあった


それから5年以上経った今も心残りは続いている

やっぱり、本格少林寺拳法アクション映画が作りたい
もっと、さぬきの夢の魅力を伝えたい
できたら、さぬきの夢をはじめとする農産品のPRを本職にしたい


だから、私はまだ諦めずに企画書を書いている
初めて会社の偉い人に書いた企画書よりも少しは上手く書けるようになっただろうか?
読んで貰う瞬間まで、私は自信がない

コロナ禍で、映画を作ることは難しい
だから、1日で撮れる30秒CMならできる気がして、また企画書を書いている

会社に企画書を持ち込む人は3000人の従業員がいてもあまりいないだろう
ある意味、ライバルがいないフィールドで闘っている
ただし、前例のないフィールドでもある


初めてシナリオを書いて、まもなく6年
自分のお話が映画になって、5年


シナリオ講座と映像塾
をきっかけに
毎年、さぬき映画祭に出品するようになった
毎年参加すると覚えてくれるし
毎年原作を映像化していただける貴重な経験をしている

その中の1人に乃木坂46の個人PVも担当された
頃安祐良監督
がいる

さぬきストーリープロジェクトというショートムービーコンペに私の日記をそのまま転記したら、まさかの映像化して、感動作に生まれ変わっていた
嬉しくて、感動して、泣いた

5分間のショートムービーで泣いたのは初めてかもしれない


グランプリをいただき、まさかの原作者の私もさぬき映画祭で表彰されることになった
ただの日記が感動名作になることもある
※頃安監督とのツーショットをクリックするとグランプリ作品が観れます!


作ることは苦しいこと、厳しいことがたくさんある
断られること、酷い言葉を浴びることもある

けど、挑戦は楽しい!とさぬき映画祭は私に教えてくれた


コロナ禍でも撮影はできるか?
30秒の企画書は採用していただけるか?
挑戦はまだまだ終わらない

最初の頃よりも両立もうまくできるようになってきた
※会社も企画が県内外で評価されて、少しずつ認めてくれるようになってきた


これからも挑戦を続けるし、いつか

さぬきうどん

✖️

少林寺拳法

で唯一無二のヒーロー映画を作るまで、私の挑戦は終わらない



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