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小学1年、教室が怖くて入れなかった、私。教室に入れるようになったわけ

学校に登校はできる。けど、教室に入れない。
教室に入ることが怖かった。

今日は、地元の小学校の入学式。
小さな体で、大きなランドセルを背負った新・小学1年生。
初めての小学校生活にワクワクしている様子でした。

私も、数十年前(随分昔の話ですが)。 真っ赤なランドセルを買ってもらった時には、まだ見ぬ小学校ライフを楽しみにしていと思います。
ただ、入学式の後から、教室に入れなくなりました。

■教室への入出が怖くなった、はじまり

私は、幼稚園の卒業後、父親の仕事の都合で、引っ越しをしました。
新しい街での小学校、入学。

今でも鮮明に覚えている、小学校1年の思い出があります。

新1年生の教室の中。
入学式の後、それぞれが自分の席がどこかを指示してもらい、座っていたとき。
周りの子ども達は、ワイワイガヤガヤと、話しています。
私には、誰も声をかけてくれないし、入れそうな雰囲気でもない。
私は、自分の座先で、石のように固まっていました。

「ねえねえ」

誰かが声をかけてくれました。
嬉しくて笑顔で振り向いたら、私に声がかかったわけではありませんでした。

自分に声かけてもらえた、と思ったのに。勘違いだった失望感。
人違いだったことへの、恥ずかしさ。
仲間に入れずに誰とも話せない、寂しさ。

学校に毎日登校はできるけど、教室に一人で入れなくなりました。
教室に入ることが怖くなったのです。

小学校に登校したら、自分の教室ではなく、まず職員室に直行。
担任の先生を待って、先生と一緒に、教室へ。

そんな小学校生活が始まりました。

登校した時、担任先生(原田先生)が職員会議に出席しているときがありました。その時は、先生の膝に座って会議が終わるのを待ち、それから先生と一緒に教室へ。            
先生は、私を抱っこしすぎて、ぎっくり腰になったことも。
なぜ抱っこしてもらっていたのか、しっかりと覚えていません。
もしかしたら、教室に入れない私を安心させるために、抱っこしてくれていたのかもしれません。

■教室が怖くなくなった、理由

理由は、「友達ができたから」です。

前田さんという、私にとって、「お友達・第1号」ができました。
お金持ちのお嬢様で、大きな家に住んでいたような記憶があります。
小学校が終わった後も遊ぶようになり、前田さんは大の仲良しに。
前田さんと仲良くなってからは、先生と一緒に教室に入る日は減っていき、違和感なく一人で教室に入れるように。

その後は、職員室へ行かなくなりました。
「最近、職員室に来なくなったね」と、他の学年の先生にも声をかけられるくらい、私の「教室への入出拒否」は目立っていたようです。

その後、3年生の終わりに、私は別の小学校へ転校することに。
でも、教室は怖くなく、普通に入れました。

■振り返って思うこと

嫌がる私を、無理に行かせようとする大人がいなかったこと。

「私が教室に入りたくない」と、言ったとき。
原田先生も、親も、無理に教室に行かせようと、しませんでした。

友達ができて、教室の中に楽しみを見つけた私は、自分のタイミングで、教室に入れるように。
周りの大人たちは、そのタイミングまで待ってくれていました。

無理やりに一人で教室に行かせられていたら、学校に対して嫌な印象を持ったかもしれません。
親には、もちろんですが、ぎっくり腰にまでなった原田先生には、感謝しかありません。

原田先生や親にしてもらった、
「本人が行きたいと思える、タイミングが来るまで待つ」こと。

この春、仲良しのお友達(Aちゃん)と幼稚園のクラスが別になって、不安そうな娘。
もし、娘が幼稚園に行きたくないと言ったら、無理やり行かせるのではなく、娘のタイミングを待とうと思います

嫌だと思っていた環境は、変わる。

知り合いのいない環境は、最初は緊張するもの。
でも、友達ができれば、変わる。
小学校1年の私は、それを身をもって経験しました。
この経験があったお陰で、その後の人生で環境が変わることがあっても馴染めたのではないか、と思います。

■娘へ

「Aちゃんと、別のクラスになってしまったね。
ママも行きたくないな、って思ったことあるよ。
でも、大丈夫だよ。
必ず、新しいお友達ができるからね。
でも、どうしても行きたくないなら、無理やりに行かせること、しないからね。幼稚園で、楽しいなと思えることが見つかるといいね。
ママは見守っているからね」



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