カウンセリングと導く者たちの行方
カウンセリングに行ってきた。
2回目のカウンセリング。
今日は箱庭を作りましょう、とカウンセラーが言うので別室に入った。
私は川を作り、その横に木を置いた。
川の辺りに狐と、川の中にヘビ。
木の下には熊とウサギを並べた。
どんなイメージですか?とカウンセラーが言うので
捕食関係です。と答えた。
素敵ですね。とカウンセラーは言っていたが
これ、ハンニバルでやったとこだ!(ドラマ版)という思考に引っ張られただけなので、私の深層心理が捕食を現しているとは思わないでほしい。
どうか勘違いしないでください。
そんな危険な思考では決してないのです。
そう思いながら、箱庭にはそれ以上触れられずにもとの談話室に戻った。
私には逃げ道が必要らしい。
苦しくてどうしようもない時、一人きりで耐える。
誰かに縋って、優しく慰めてもらえても、その人が私の根本的な問題を解決するわけではないので。
そう伝えたら、あるカードを試してみる事になった。
気晴らし、ある意味スピリチュアルの世界観を持ったカードだった。
タロットカードのような、道に迷った時に引いてみるもの。
何枚か引いてみたところ、なんとなく励まさせれているような内容がでた。
Vogue Japanで、エマ・ワトソンがバッグの中身を紹介する動画がある。
そこで彼女は、徐にタロットカードを取り出して適当に選んだ。
さらっと意味を解説し、それをポジティブに受け取った。日記をつける前に必ず引くという。
それを観てから、なんとなくそういうものを気軽に使いこなす事に憧れていた。
カウンセラーから今日使ったカードのメーカーを聞き、その足で書店に向かう。
箱の柄を覚えていたので、同じものをすぐに購入できた。
帰宅してからカードを広げて、付属の解説書をパラパラとめくった。
全て読んでしまうと次にカードを引いた時のドキドキ感が損なわれる為、使い方と著者からのメッセージを読むにとどめた。
そこでふと気になって、ネットで著者について検索してみた。
心理学博士、霊能力、透視能力、天使からのメッセージを受け取る……
心理学博士以外はだいぶスピってる方だった。
まあ占い自体気休めだし、カードに書いてある内容はポジティブな励ましばかりだし、割り切って遊ぼう。
自分が辛い時に、深みにハマる前に、じゃあカードで遊んでみるか、と思考を切り離す事が大切なんだ。
若干のスピリチュアル嫌悪を振り払いながらネットの記事を読み進めていったところ
「著者は2017年にキリスト教に改宗」とあった。
長年信じてきたスピリチュアルの世界を全否定。
自身の著書、カードについても否定しているらしい。
カウンセラーがこの著者の現在について知っていたのかどうかわからない。
それでも私は記事を読んで安心した。
そして今手元にあるカードを愛おしく思った。
君達は、産みの親からなんの意味もなかったと言われた訳だけど
それでも私の励ましになってくれようとしたんだね、と。
結局は意味がないくらいがちょうどいいのかもしれない。
そんな気付き。
とんだ皮肉である。
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