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【#7】一文の長さを意識する


今日は、文章の適正な長さについて考えます。

何かを詳しく説明しようとすると、文はどんどん長くなります。
でも人間は、あまり長い文章をいっぺんに理解できません。
「~ですが、~ですが、~なので、~けれど…」といつまでたっても「。」がないと、読者は内容をいったん整理して次へ進む、ということができなくなるのです。

もちろん、長い文を絶対に書いてはいけない、ということではありません。どんなに長い文章であってもストレスなく文意が頭に入ってくるのであれば、それはとても優れた文だという証明になりますね。
この項で言いたいのは、長い文であればあるばあるほど、読みやすく、内容もわかりやすくしようということです。少なくとも、読者に内容を誤解されるような書き方にならないように。

一文の長さの目安は「40、80、120」だということを、頭に置いておいておくとチェックしやすくなるかもしれません。

・基本的には一文を40字以内におさめる。
・時々、80字以内の文があってもよい。
・120字以上の文になったときは、途中で「。」を入れられないか、見直す。

一般的なA4Word文書だと、1行はだいたい36字~40字に設定されています。40=1行、80=2行、120=3行、とおおまかにとらえてセルフチェックの目安にしてください。

どんなことをしても切れない、という文章もありますが、本当にどんなことがあっても絶対切れないかどうか、トライすることが大切です。

まず気をつけたいのが、接続語の多用。
・「そして」「そして」「そして」と順接が続きすぎる。
・「しかし」「しかし」「しかし」と逆接が続きすぎる。
・「ですが、」「ですが、」と一見逆接のようでいて、文をつなぐために「が」が多用されている。

次が、主語のスイッチの見逃し。
「主体」がAからBに変わったのに、主語を省略したまま文が続けてしまう人がよくいますが、そうなると、読者はまだ動作の主体がAだと思い込んで読み進めてしまいます。
 「一文一主語にしなければならない」と勘違いしないでくださいね。長い文章を書く時は、主語のスイッチを意識して書こう、ということです。

他に、「修飾句を短く」というのも重要なんですが、それはまた別の機会に。





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