記事一覧
2023/11/28
ひんやりとした空気がうっすら身体を包み込むんでいるのを感じて、ゆっくりと瞼を開ける。いつの間にか日は沈み、独り暮らしのワンルームは暗闇に包まれていた。窓の外から僅かに入り込む街頭の光が、夏とは打って変わって物がごちゃごちゃとしてきた部屋の様子をほのかに浮かび上がらせていた。
ゆっくりと体を起こし、枕元に置いてあったリモコンで部屋の明かりをつける。時計は午後7時を回ったところだった。
「……
2023/11/13の日記
いつの間にか、外の空気は澄み切って、刺すような、それでいて清々しい感覚をもたらす季節になっていた。通気性のいい半そでのインナーと、これまた通気性のいい半そでの仕事用シャツだけでは、とても寒さをしのぎ切れなくなってきたので、実家に衣類や電気ヒーターを取りに行くことにした。
車で約30分。職場のすぐ近くに部屋を借りて生活し始めたが、実家との距離感のせいか、独り立ちした感覚は薄かった。しかし、実家