パッチラゴンについて
パッチラゴンとは
一言、言わせて頂きたい。このポケモンは色々とおかしい。
なにがおかしいかってシリーズ6(今シーズン9)をやりこんでるランクマッチの常連トレーナーなら言うまでもないだろうと思う。
種族値は突出しているわけでもないのに、特性がヤバイ。
加えて専用技のでんげきくちばしの効果も、ヤバイ。
特性『はりきり』+先制「でんげきくちばし」で威力2倍ときたら非ダイマックス時でもえげつない火力が叩き出せる。
4倍弱点もないからダイマックスエースとして安心して採用できる。
おかしい。このポケモンはどうかしている。性能がブッ壊れていると言っても過言じゃない。ポケモンは基本的に種族値ゲーだが、パッチラゴンは特性と専用技の効果が、このポケモンの性能をおかしくさせている要因だ。
持ち物
ランクバトルのデータによると、持たされている道具トップ3は、
①命の珠
②こだわりスカーフ
③弱点保険
ダイマエース採用型なら珠はわかる。えげつない火力にさらに拍車がかかる。
弱点保険も然りだ。耐久調整して一発耐えて、保険発動でもはや蹂躙劇の幕開け。
だが、待ってほしい。こだわりスカーフ? ごめん、無理。ダイマ切りますよ~、切っちゃいますよー、と脅しを掛けてからのダイマ切らずにスカーフ特攻してHPバーを大きく削ってくる行為はマジ止めて欲しい。
持ち物の判別だけでえらい苦労。しかし、気づいた時には時既に遅し。
取り巻き
さらに取り巻きまでえぐいメンツと来たもんだ。
◎アシレーヌ
◎ウーラオス(両方の型)
ウーラオスはまだいい方だ。けど、アシレーヌはどうだ。
パッチラゴンに向けて撃ったドラゴン技が、後続のアシレーヌに無効化される悲劇を経験したトレーナーは少なくないのではないだろうか。しかも2匹の相性補完はかなりいい。一方に放った技がもう片方に半減にされた上、瞑想やらダイジェットの起点にされるなんてことも起こりえる。
簡単なまとめ
ここまでの話を要約すると、パッチラゴンの、
・特性+専用技
・持ち物
・取り巻き
が、とにかく現時点でヤバイ。パッチラゴン対策に散々振り回され、悩まされているトレーナーは未だ数多いと思う。筆者も同様だ。
ドサイドンで迎え撃とうとしたらダイドラグーンでAを下げられ、弱点保険の餌にされたり、スカーフサーナイトでスカーフパッチラゴンを屠ろうとしたらダイマを切られて返り討ちにされたり、パッチラゴン対策を仕込んだにも関わらず選出されなかったり。
散々である。このポケモンは人を振り回すのがとてもうまい。
弱点と対抗策
ちなみに筆者は、パッチラゴンを実際に使ってみて思ったことがある。それは「安定性に欠けている」ことだ。
ダイマエースとしての性能は申し分ない。が、基本物理に偏りすぎなので鬼火やら力を吸い取るやら特性『化学変化ガス』やらに弱い。さらに非ダイマックス時は特性『はりきり』の影響で命中率に難がある。大事な場面で攻撃が外れて負けました~なんて事態にも陥りかねない脆さを持っている。
特性『悪戯心』でダイマターンを身代わり連打で凌ぐ戦法もいい。具体的にはオーロンゲとかヤミラミとか。
『はりきり』を奪い去ってしまう技「いえき」「なかまづくり」「スキルスワップ」なども悪くないと考える。最近だと『さまよう魂』のデスバーンが巷で流行りつつあるとか。『化学変化ガス』ガラルマタドガスに次ぐ、いわゆる特性で特性を掻き消す対抗策。
ハバンの実パッチラゴンの検証結果
ちなみに筆者は最近までハバン持ちパッチラゴンを使っていた。竜を竜で見るケースを試してみたかったからだ。
結果は勝率が安定しない、ということが判明。そもそも相手のダイマックスパッチラゴンをミラー勝負で勝つという前提なので、ダイマしないスカーフパッチラゴンには耐久無振りでHPを半分持っていかれる。スカーフ型はそもそもお門違いなのだ。それでも珠やスカーフ持ちにも関わらずダイマで攻めてくる相手には殴り勝てたので、「ミラー対決という側面においては、安定性は増した」という結論に至った。
最後に
安定した勝率が求められるランクバトルにおいて、特異な性能故にパッチラゴンは諸刃の刃に成りかねない。今回の試運転でパッチラゴンが自分には合わないと感じた。できればもう使いたくない。
余談だが、ウチのパッチラゴンにはくちばしを撃つ前に毎回、「はりきり過ぎなくていいよ~」と小声で言っている。
……にもかかわらず、はりきってしまう。全く、この子は。