史実では北軍の反撃
『Lee's Last Offensive』の1ターンシナリオ『No Earthly Excuse』。
1回目のイニシアティブはダイスをふらず、北軍が自動的に取る。こういうシナリオは「最初にイニシアティブを取る側は当然これをやるでしょ」ということがありそうで、自分がそれに気づけていないのではとハラハラする。
ウォーレンをこの位置に残したまま南軍がイニシアティブを取ると危ない。スチュアートは戦闘力が低いので側面をふさいでくる心配はないものの、南軍が歩兵だけでウォーレンを圧倒するのは難しくない。南軍は3個師団を敗走させればゲームに勝ったも同然のはず。
北軍は初手でウォーレンがスチュアートを攻撃。スチュアートは騎兵退却せず、攻撃を受けて敗走。道路なしでZOCを退却して1ステップの損失。これでウォーレンが東に脱出する道は開かれた。あとは歩兵とワゴンをブロード・ランの東に逃がすことができれば。
2回目のイニシアティブは南軍。ユーウェルがウォーレンを攻撃して、まずは2個師団を敗走させる。その後、北軍はワゴンを撤退させたものの、南軍がヒルでウォーレンの残り1個師団を敗走させた。南軍が最低限の勝利を得る状況となり、北軍が勝つには攻撃してVPを挽回しなければならない。
北軍はここで「負けました」でよいと思う。ここで投了すべきと考える南軍プレイヤーさんもいそうな気がする。現実の北軍司令官の立場であれば、事態をこれ以上悪化させないよう丁寧な撤退を続けるのだろう。でも、ここでは反撃してゲームに勝つこと、負けないことを目指す。
サイクスがヘスに突撃。ビュフォードが背後を塞ぐことに成功して、サイクスの1回目の突撃は指揮のダイスが6でキャンセル。幸運にも次のイニシアティブも北軍で、今度は2個師団が突撃に参加。結果は北軍にだけ損害が出て、ヘスは無傷のまま安全な位置へと退却。
最後の望みとなったフレンチも、騎兵で側面を塞いだ上でウィルコックスに突撃しようとしたものの、そんなにうまくイニシアティブを取り続けることはできず、ウィルコックスはスルリと安全な位置に後退。
ここでゲームは終了とした。南軍の勝利。
ロングストリート不在とはいえ、北バージニア軍の強さは圧倒的。北軍はとにかく逃げたいし、側面ボーナスを取られない態勢でありたい。「史実では北軍の反撃が成功したというけど、どうやってやんのよ」というのが今のところの感想。
同じような感想は『Stonewall Jackson's Way』の『Cedar Mountain』でも感じたことがある。そのときは何度かプレイしていくうちに「なるほど、そういうことだったのね」と納得できる展開を体験できた。このシナリオもそういう着地をするはず。楽しみ。
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