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NPBP(Not Print But Play)

ガンダムやダグラムのウォーゲームを提供しているTachibana Designers Factoryさんが、『装甲騎兵ボトムズ』のクメン編を題材にした『クメン王国』のデータを公開している。

Webサイトには「2022年2月に1200円で頒布」と書かれている。ゲームマーケット大阪が不開催になったことで、もともと有料かつ対面で提供するはずのゲームが、ネットでの無料配布という形式になったのかもしれない。

提供者さんにいろいろと複雑な思いがあるだろうことは想像に難くない。でもウォーゲーマーとして、ありがたく使わせていただく。40年前の金曜日に、毎週12チャンネルを楽しみに観ていたボトムズ好きとしても。

ダウンロードしたZIPファイルを展開して、コマのJPEGファイルをPictureSplitToolでひとコマ単位に刻んで、XnConvertでトリミングして、表の面と裏の面をImageMargeでくっつければほぼ完成。

工程は紙で提供されているウォーゲームと同じだけれど、スキャンする手間と、スキャンした画像の傾きを補整する手間がない分だけ作業は軽い。マップのスキャンが無用なのと、折り目のないマップ画像を利用できるのは、この上なくありがたい。

紙でプレイしない前提のユーザとしては、コマの画像はシートの形式ではなく、1コマごとのファイルで提供されれば最高。これはプレイする環境がNumbersであれ、Miroであれ、Vassalであれ、同じ気持ちなんじゃないかと思う。

紙にプリントするわけじゃないけどプレイする、ということで「PnP」(Print and Play)ではなく「NPBP」(Not Print But Play)。別に呼び名を用意しなくても、特に困ることはない気もする。毎度「PnPゲームをタブレットで遊ぶ」と呼んでも、それほど大変じゃないだろうし。

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