ロングストリートは助けに来ない
『Thunder on the Mississippi』の最初のシナリオ『The Battle of Port Gibson』。
1ターンで終わるシナリオで、数で圧倒する北軍を小さいユニットをやりくりして食い止めようとする南軍という状況は、『Here Come the Rebels!』のシナリオ『South Mountain』を連想させる。ロングストリートは助けに来ないけど。
そう思ってプレイしたからかもしれないけれど、北軍が2本の軸で攻撃をかけて、南軍はそれを見極めてユニットやリーダーを左右に行き来させる『South Mountain』っぽい展開になった。『The Battle of Port Gibson』もなかなか面白いシナリオだと思う。いいぞ。
『Thunder on the Mississippi』で追加されたloess地形に慣れるための教材としても良好。loessは攻撃側には移動も戦闘も厄介な地形であり、防御側にはうっかりすると側面をすり抜けられるので、これはこれで悩ましい。
ルールブックは「loess」の発音は「low-es」だよと言っていて、英辞郎にも「ロウエス」とある。でも検索すると「レス」という呼び名がたくさん出てきて、それをわざわざ「ロウエス」と書くのも「レイディオ」みたいで照れくさい。とは言え「レス」だと他の語と混同してしまいそうではある。ネットでの返信の「レス」とか。
「loess」は「黄土」だそうで、思い浮かぶのは坂本龍一の『黄土高原』。英語だと「loess plateau」。GCACWでplateauと言えば『Battle above the Clouds』である。最初のシナリオ『McLemore’s Cove』は『South Mountain』とは全然違うテイストだけれど、これはこれでシリーズ中屈指の名シナリオだと思う。
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