南北二等分してA3サイズに
『Central Front』シリーズのゲームには、マップの広さもゲームの長さもハーフサイズなシナリオがある。でも、それもちょっと重いと感じてしまうので、より軽いシナリオをプレイしたい。攻撃側が1個か2個師団で、防御側が1個から数個旅団ぐらいの規模。
『Fifth Corps』の『The Battle for Fulda』シナリオは、フルマップの半分を使って4個師団が約4個旅団を攻撃する。このマップを南北二等分してA3サイズにすると、両軍ともちょうどよい規模になりそう。上の画像の黄色い点線部分。
ワルシャワ条約機構の2個師団が第1ターンと第2ターンにマップに進入。最初の1個師団は西ドイツ軍を攻撃。第1ターン特別ルールの先制爆撃で西ドイツ軍の1個大隊を壊滅させ、2個大隊を3FPにしている。
ワルシャワ条約機構は先制爆撃で航空ポイントを使い果たしていて、かつ砲兵はすべて移動したので砲撃もできない。航空ポイントと砲撃をふんだんに使ったマルチヘクス攻撃の準備を整えて第1ターン終了。
NATOは先制爆撃であいた穴をふさいだ他は、ほとんどセットアップのまま。後退すると防御に適した地形があまりない。擲弾兵大隊は包囲される前に後退できたけれど、ZOC退出が50%で失敗するリスクを考えて、その場にとどまって敵の前進を遅らせることにした。
ところが第2ターンの航空優勢はNATO。第1プレイヤーもNATO。万全に準備したはずのマルチヘクス攻撃はどうなるのか(冒頭の画像の状況)。結果は何とワルシャワ条約機構の電子戦が成功してNATOは一切の支援ができず。擲弾兵大隊への攻撃は一番右のコラムでダイスが1。擲弾兵大隊は壊滅して、戦闘後前進は4ヘクス。これはすごい。
1940年のアルデンヌを彷彿とさせる大規模な突破。あいた大穴からソ連軍の機械化2個師団がなだれ込み、NATOは南にいた合衆国騎兵中隊で絶望的な防御ラインを作る。
最終第4ターンには、ソ連軍の大半がマップ西端に到達できる状態になってゲームオーバーとした。勝利条件はきちんと決めずにプレイしていたけれど、『The Battle for Fulda』シナリオの北半分でこれだけの戦果ならば、ワルシャワ条約機構の勝ちでしょう。
『Central Front』はこのぐらいの規模でも面白い、というのは間違ってなさそう。『Fifth Corps』以外のゲームでもそのうち試してみたいし、『7 Days to the Rhine』でやったらどうなるかも、ちょっと気になる。
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