【ゲームレビュー】スキャンハンター――遊んでみてほしいけど、そう言いにくい中古事情
ゲーム名:スキャンハンター~千年怪魚を追え~
プラットフォーム:GBA
発売日:2002年11月15日
開発元:パシフィック・センチュリー・サイバーワークス・ジャパン株式会社(現ジャレコ)
水中スキャン系新感覚釣りゲーム
【いきもの収録項目数】
全95
動物7 魚76 水8 ハ両1 鳥2 虫0 古生1
このゲームは思い出深い。
ゲームいきもの研究所準備期間で、いろいろな中古ショップやAmazonやメルカリでゲームを集めていた(協力者の無理のない範囲で)。そのときにGBA(ゲームボーイアドバンス)のソフトを見ている時に「昔は知らなかったけど、こんなゲームあったんだ~」と見つけたのが、このゲーム。
で。Amazonで探した。
高っ!
これは現在の価格だけど、当時の値段で3000~4000ほどしている。研究所としてはいきものの収集さえできればソフトのみでも、新品箱付きとかそういうものじゃなくてもいいけど、いや、たっか!
GBAのゲームは私たちが子どものときに遊んでいたものだ。だから、けっこう古くなってきている。だからそこまで高くないだろうと思ったのに、たっか!
でも、ゲームの説明を見ると面白そうだし、いきもの出るし……と悩んでいたら、古本好きの研究員が「こういうものは時間が経つと手に入れにくくなる。値段が下がることなんてめったにない」と言い切り、購入。実際、Amazonの価格はこうだし、メルカリもソフトのみで8000円くらいで出ている。レアソフトこわい。
さて、前置きが長くなったが、ゲームの話をする。ゲームはいきものを「スキャン」(動くいきものをターゲティングし続けてゲージを溜めることでデータを手に入れる)して、いきものを集め、大会の条件をクリアしていき、先にすすむというもの。シンプルなストーリーとゲーム性であるため、そこまで詰まりすぎることなくプレイできる。
いきものは95項目と決して多いほうではない。しかし、採用されているいきものはイカやイシダイのようなメジャーなものから、オオサガやメガネクロハギのようにあまり他で見ないいきものも登場する。
中でも驚いたのは、オウムガイだ。この作品には「パラオオウムガイ」というオウムガイの一種が存在する。オウムガイというのは学名「Nautilus pompilius」というものであるが、他にも「オオベソオウムガイ」や「ヒロベソオウムガイ」などの種類が存在する。そのうちの一種「パラオオウムガイ」がこの作品に登場している。
ゲームいきもの研究所でオウムガイは多く収集している(具体的には23ゲームに登場している)が、パラオオウムガイのようにオウムガイ以外の種を名指ししているゲームはこれくらいしかない。
こんなレアないきものに出会えるゲーム。ぜひやってほしい。そう思っているが、この中古事情では難しい。頭の片隅にこのゲームを置いておいてコレクターの知り合いやまだ持っている人などに出会ったらプレイさせてもらってもいいかもしれない。
B
余談
研究所のメイン活動場所が準備期間の場所とは別の場所になったとき。去年の二月。研究員の一人が「ちょっといったところにある老舗のゲームショップみたいなのがあるんだけど、そこにスキャンハンターのソフトのみが売ってた」と言い出した。ブックオフなどのチェーン店ではなく、地元のお店だった。
話を聞いた所長と研究員の二人が見に行くと、確かにあったそうだ。「だから、つい買っちゃった」とレシートと一緒に持ってきた。980円。噓でしょ。
中古市場は何が起きるかわからないが、こういうこともあるらしい。ゲームいきもの研究所には、持ち主が別だが、ソフトが二つある状態だ。
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