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【ゲームレビュー】ABZU――いきものの側面からレビュー
ゲーム名:ABZU
プラットフォーム:Switch、Steamなど
発売日:2016年8月2日
開発元:Giant Squid(アメリカ)
ABZÛ (アブズ) ダウンロード版 | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)
Steam で 55% オフ:ABZU (steampowered.com)
ダイビング海洋探索ゲーム。
【いきもの収録項目数】
全129
動物8 魚79 水20 ハ両5 鳥1 虫0 古生16
まず始めに、このゲームのレビューでプレイ感や水中遊泳の没入感のような話は書かない。そのような話は他のゲームレビューの方が良いレビューをしているだろう。ゲームいきもの研究所として、収録されているいきものを中心にレビューを書かせてもらう。
いきもの収録項目数を見ても、海洋探索ゲームとして様々ないきものが出ていると言える。プレイ時間およそ2時間想定のライトなゲームで100を超えるいきものがいるというのは、結構多い方だと思う。しかし、これはけっこうがんばって収録した結果だ。
このゲームは「瞑想モード」という、海を泳ぐ魚を一人称視点で眺めるモードがある。そのときに魚を注目すると、その魚の名前を表示してくれる。しかし、そのモードで名前が出ないいきものがいる。オニヒトデやカメなどがそうだ。これを収録するかどうかは、研究所内でも議論になったが、可能な範囲でとりあえず収録することになった。その結果、この項目数になっている。
アメリカのゲーム開発者が作っているため、日本になじみのない魚も登場している。一つ挙げるなら、この「ケルプフィッシュ」だ。キロネムス科の魚で、日本には生息しておらず、オーストラリアやニュージーランドに生息している魚だ。いろいろな魚ゲームを収録しているが、この科の魚はこのケルプフィッシュしか収録できていない。他にも「ルースターフィッシュ」や「ガリバルディ」も出るが、そちらは他のゲームで見られることがある。
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また、ABZUはサンゴ礁だけでなく、淡水、深海、北極、古代の海を探索することができるため、ピラルクやホウライエソなどのそこでしか見られないいきものに出会うことができる。特に、古代の海ではアノマロカリスなどの有名な古代生物や魚竜だけでなく、アランダスピスのように古代の時代の魚たちを見ることもできる。
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まとめると、いきものを観察する、体験するなどの面においてABZUは値段以上の価値があると、私個人は思う。残念な点を挙げるとすれば、その没入感のために、魚の詳しい図鑑がないことだ。
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