【ゲームレビュー】クイズ&タッチけんさく 虫図鑑DS ~虫を探そう・調べよう~ーー虫だけで1200項目を超えたゲーム
ゲーム名:クイズ&タッチけんさく 虫図鑑DS ~虫を探そう・調べよう~
プラットフォーム:DS
発売日:2007年7月12日
開発元:株式会社スパイク
クイズ&タッチけんさく 虫図鑑DS~虫をさがそう・しらべよう~ (nintendo.co.jp)
虫クイズ&虫図鑑
【いきもの収録項目数】
全1208
動物0 魚0 水0 ハ両0 鳥0 虫1208 古生0
今も人気の会社「スパイク・チュンソフト」。その不思議な名前は、もともとは侍道やダンガンロンパを作った「スパイク」という会社とサウンドノベルで有名な「チュンソフト」という会社が2012年に吸収合併をしたためにできあがった会社です。
その会社はいろいろなDSゲームを作っていて、本作品はその一つです。そのタイトルのとおり、虫図鑑として、本来ならデータベースのようなソフトになるものでしたが、30000ものクイズを入れることによってゲームとして成り立っています。
いきものはすがすがしいくらいに虫だけです。DSのソフト紹介欄にはこう書いてありました。
886もの虫。そして、その説明に幼虫や蛹があるとしたら……。その結果が1208項目という項目数です。説明文はしっかりとしており、写真は実物を写真で撮ったものが採用されており、図鑑としての完成度は高いと言えます。また、昆虫館「群馬県立ぐんま昆虫の森」の園長である矢島稔氏が監修をしているため、その知識もしっかりとしたものであると考えられます。
ゲームのグラフィックについては、虫図鑑がメインなので、虫は実写真が使われています。図鑑という世界は、写真の登場により、さらに詳細な姿を見ることができるようになったという歴史があります(と、同時に、博物画が一部衰退したとも言えます)。ゲームなどのソフトになることで、図鑑はいきものの詳細な姿だけでなく、動きや鳴き声などの要素まで知ることができます。これはさらなる図鑑の進化とも言えるでしょう。
このゲームを収録する上で困難であったのは、この量の他に「ちゃんとゲームをしないといけない」ということです。というのも、本作で収録されている「海外の虫100種」はクイズゲームを正解し続け、虫マスターにならなければ見ることができないのです。
これが本当に大変でした……。クイズは3択であり、答えがわからなくても1/3の確率で当てることができるのですが、それでもけっこうな問題数をこなさないといけません。間違えた問題の答えを覚えておけばいいのですが、問題数からしてそれは不可能だと言えます。
子ども向けのゲームの見た目をしながらも、子どもを子どもとして加減せずに、「小さな昆虫学者としてかかってきなさい」と言わんばかりのゲームですが、昆虫の知識について腕に覚えのある人がプレイするとどうなるのでしょう。見てみたいと思うのは私だけでしょうか?
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