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【ゲームレビュー】FOREVER BLUEーー今もゲーム世界の海の代表作

ゲーム名:FOREVER BLUE
プラットフォーム:Wii
発売日:2007年8月2日
開発元:ARIKA
FOREVER BLUE (nintendo.co.jp)

海中生物・遺跡調査ダイビングゲーム

【いきもの収録項目数】
全236
動物30 魚149 水39 ハ両2 鳥16 虫0 古生0

 今、海遊ゲームを遊ぶとしたら『ABZU』をあげる人が多いだろう。もしくは『Beyond Blue』。その二つはSteamやSwitchで遊べる。しかし、その二つにはやや足りないものがある。
 ボリュームだ。
 とことん潜って海の中を調査したい。
 いろいろな海の生き物に出会いたい。
 浅い海から深い海へと潜ってみたい。
 そういう全てを経験できるゲームが、『FOREVER BLUE』やアクアノートのシリーズだ。
 残念ながら今お手頃に遊べるゲーム機ではなく、前の世代のゲーム機Wiiで遊ぶゲームである。しかし、Playstation初代やファミコンなどと違い、一世代前のWiiUを手に入れれば『FOREVER BLUE』のシリーズを遊ぶことができる。

 いきものの種類は230項目以上。ペンギンなどには子どもがいるので、その分の項目は多くなっている。

アデリーペンギンの子ども

 ゲームとしては、そこまで難しすぎるゲームではない。リラックス効果もあって、やっているうちに眠ってしまう研究員が続出したが、なんだかんだでクリアでき、なんだかんだでいきものを集めることができる。
 いきものの出会いについては攻略サイトがまだ残っているため、それを参考にしながらプレイできる。動画サイトで探すと、海の呼び声のほうと混ざってやや見つけにくかったり、探している情報を見つけるのに時間がかかったりした。
 一部のいきものについてはランダム出現のようで、特定の場所に絶対いるというものではないため、少し根気よく探す必要がある。また、図鑑開放には三回ほど接触が必要なため、その意味でも根気よく探す必要があるだろう。

 海の中でいきものに出会うよろこびも強いが、このゲームの図鑑機能はすごい。特に『FOREVER BLUE』は自作の『FOREVER BLUE 海の呼び声』よりも一種類あたりの情報量が多い(その分、『FOREVER BLUE 海の呼び声』では出てくるいきものの数が多い)。
 例えば、ウェッデルアザラシについての図鑑説明文を比べてみよう。

ウェッデルアザラシ

体長2.5m。
体は紡錘形で太く、厚い脂肪を持つ。また、鼻は上向きで、口周辺にヒゲが生えている。体色は灰色で、背面がやや濃く、黒や白の斑点が散らばる。船上に現れることがある。
氷や氷上と海中を行き来する穴を歯で開けるが、その際に使用する歯は徐々にする減り、短くなってしまう。また、他の歯は杭状になっている。これは、エサの魚などは柔らかく、ほとんどかまずに丸飲みするためである。
子供は母親について泳ぎ、潜水の仕方を学ぶ。また、母親は子供と泳ぐときにはゆっくりと泳ぎ、子供が潜れる水深までしか潜らない。そして、子供は生後7週間が過ぎる頃には潜水を覚え、単独で生活を始める。

『FOREVER BLUE』

体長約2.5m。
灰色の体に、黒や白の斑点が散らばっているのが特徴。また、鼻は上向きで、ヒゲが生えている。歯で海面の氷を削って、氷上と海中を行き来する穴を開ける。
【限られた時間】子供は母親について泳ぎ、潜水の仕方を学ぶ。また、母親は子供といっしょに泳ぐ時はゆっくりと泳ぎ、子供が潜れる水深までしか潜らない。そして、生後7週間が過ぎる頃には、子供だけで潜れるようになる。しかし、その後、子は親元を離れ、単独での生活を始めるため、潜水を覚えた時が親子の別れとなる。

『FOREVER BLUE 海の呼び声』

 『FOREVER BLUE 海の呼び声』では説明がスマートになった分、省かれてしまう説明もある。『FOREVER BLUE 海の呼び声』だけでいいかなと思っている人の中で、図鑑を読むのが好きな人は、この『FOREVER BLUE』からやってみることをオススメする。2007年のゲームなので、いきものの情報は最新というわけではないが、まだ知らないことを教えてくれるかもしれない。

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