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100万円貯まる貯金箱と過ごした6年間

 少し昔の話になるのですが、「100万円貯まる貯金箱」を満杯まで貯めきったことがあります。当時はネットで調べても「いくら入るのか」という情報が見当たらず、『本当に100万円貯まるのだろうか?』という、自身の疑問を満たすために始めた500円玉貯金でした。

 先に結果から話しますと、内部のスペースを限界まで埋めると2,696枚の500円玉が入って、総額は約134万円になります。



500円玉を収集し続けた6年間の日々

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 貯金箱を購入してから満杯にするまで掛かった期間は約6年です。開始当初は、『100万円くらい、すぐ貯まるだろう』と楽観視していました。しかし、実際には金銭的なハードルよりも枚数的なハードルが高く、500円玉の収集に苦戦します。毎日1枚投入しても、2,696枚まで7年以上掛かる計算です。

 当時を思い返してみると、買い物を行う際は、常に500円玉がおつりに入るよう意識していました。端数を小銭でピッタリ支払うのは厳禁です。そこまでしても1日に多くて数枚、休日などで外出しなければ0枚の日もあります。

 最終的な枚数と期間から計算すると、私の平均投入枚数は1.2枚/日でした。銀行・両替に頼らない場合、「100万円貯まる貯金箱」を貯めきるハードルはかなり高いです。



「100万円貯まる貯金箱」から解放された日

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 貯金も終盤にさしかかると、そろそろ満杯にならないかと、投入するたびにそわそわしました。揺すったり転がしたりして、硬貨の入るスペースが新たに生まれれば、目標達成は持ち越しです。

 どうやっても追加投入できない状態になったのを確認して、まずは缶切りを買いに行きました。普段、缶詰を食べないので、開ける道具がなかったのです。ちなみに、お金を貯めるのが目的ではなく、中身を一杯にするのが目的だったので、途中で開けようと思ったことはありませんでした。

 いくら入っているのか、実際に開けてみるまで想像も付かなかったのですが、100万円を大きく超えていたのは驚きでした。貯めきったことによる達成感を得られると同時に、『もう500円玉を集めなくても良いんだ』という解放感がすさまじかったです。



「100万円貯まる貯金箱」で貯金はおすすめしない

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 貯金箱で134万円を貯めた。といえば聞こえは良いですが、6年間掛けて貯めた金額としては控えめです。毎月2万円ずつ貯金すれば、同じ6年間で144万円貯まります。500円玉を収集する手間も掛かりません。

 最終的な重量は20kg近くになるため、貯金の終盤は置き場所の移動も困難です。サイズが小さく持ち手もないので、抱え込むように持ち上げる必要があります。

 貯め終わった後の対応も地味に困りました。前述した重量なので、銀行に持ち込むだけでも苦労します。当時は無料でしたが、現在は「硬貨入金整理手数料」という形で、入金でも手数料が発生する場合もあるそうです。かといって、2,000枚以上の500円玉を直接使用するのも現実的ではありません。

 実際に貯めた経験者としては、お金を貯める目的で「100万円貯まる貯金箱」はおすすめできません。



「100万円貯まる貯金箱」は貯金ではなく話題作り

 貯金としては非推奨の「100万円貯まる貯金箱」ですが、話題作りとしては非常に強いです。ハードルの高さから達成した人が限られているため、話のネタにすると際立ちます。

 実際、過去にTwitterで投稿した際は、2.7万RT/12.5万いいねと驚くほどの反響を得ました。時間をおいて、このような形でnoteを書く機会にも繋がっており、とても良い経験になったと感じます。

 ちょっと面白いことをやってみたいな。と思った方は、是非挑戦してみてはいかがでしょう。

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