三国志にはまったのでさっそく関帝廟にいきました
三国志にはまった
三国志っていつの間にかみな履修してるよね。ゲームから履修が多いのかな。
私は全く嗜んでこなくて、よくネットで見る「孔明の罠」の画像とか、初期コナンで三国志ネタが出てきたので赤兎馬は関羽の馬だということだけ知っていた。それだけ。
あんまり歴史もの、軍事ものにはまった経験がなくて特に興味もなかった。
それが、たまたまとある詩…土井晩翠の「星落秋風五丈原」に出会って、なんかかっけえけど現代語訳がネットで見つからなくて、どういう意味なのかわからない。
そしてこちらの本に解説が載っているとのことで図書館で借りて読んでみました。
そしたら結構三国志って面白そうなのでちゃんと物語を読んでみようと思ったのですね。
これが「孔明の罠」画像でおなじみの横山光輝作の三国志漫画。
漫画でも全30巻の大ボリュームだ!
1巻が読み進めて、劉備のもとに集う関羽と張飛。ふたりがどう見ても2mくらい身長があって、最初はでかすぎだろと笑いながら読んでいたが徐々にもうそんなのより膨れ上がる感情……
かっこいい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
三国志にはたくさん魅力的なキャラクターがでてきて、誰もが推しのひとりやふたりを見つけられる。この潮漫画文庫では巻末に解説がついていて、大学教授だったりゲームクリエイターだったり色んな立場の人が「俺の推し」について語ってくれてて、楽しい。
私の推しは張飛。
張飛いいっすよ~~~~~~~~~まじで~~~~~~~~~~かっこいいよ~~~~~~~~
まず負けしらずで強い。すごい強い。話盛ってるでしょってくらい強い。敵わんさかいても一人でなぎ倒しちゃえるくらい強い。
そんでもって、張飛は嘘とかつけない。チョウヒ・ウソ・ツカナイ。劉備(後々一国の王になる)の直属の部下なんだからさ、ちょっとは政治的なあれこれ必要じゃん?関羽はそこの点優秀で、知略あり!!って感じでたのもしいのね。
でも張飛はもう感情が行動に直結してるから。煽り耐性ゼロで、城壁の外から敵雑兵に野次られたら「城にこもる」て作戦なのに、「こんなん言われたらだまってこもってらんねえ~~よ!!!!!」ってブチぎれて出てっちゃうもん。主である劉備や義兄である関羽のこと侮られたら、そこはぐっとこらえな…て場面でも、張飛はブチぎれる。暴れちゃう。関羽と劉備が慌てて止めに入る。
あと、酒で失敗するエピソードが多い。酒癖がものすごっく悪い!
もう……もう……。張飛~~~~~!!!!酒もうやめた方がええて~~~~!!!!一応、自分でもわかってて最初は我慢するのに、結局飲んじゃう。
一度は酒のせいで呂布に城奪われちゃうし…。張飛と酒がからみそうになるとひやひや。飲むな飲むな飲むな~~~~!!!張飛~~~~ッッ
というところで、張飛はとっても人間味あふれる武将で、蛇矛(じゃぼう、張飛の武器)片手に、熱くなると策略も謀略も全部無視して戦地を暴れまわる姿をみると、スカッ!とします。おどけた動作したり関羽に軽口たたいたり酒で失敗してへこんでる大髭の2mくらいある大男のことをかわいいと思う日がくるとはね。
別に張飛は頭の悪い男ってわけじゃないんです。桃園の誓いをした劉備と関羽への仁義に厚すぎるだけなんです。
関羽について。
上述の通り、どちらかといえば張飛の方が好きだったのだが、9巻の「関羽の千里行」を読んだら関羽がかっこよすぎた…
か、か、か……関羽…………様。様づけしたいくらい文句のつけどころのないかっこよさ。
関羽の千里行とは!やむなく曹操に降伏した関羽が、劉備の奥さんを連れて、劉備のところへいく途中に5つの関所で6人の武将を斬った!というエピソードです。(ゲームのボスラッシュみがある逸話だな……)
劉備の奥さんを守りつつ、敵武将を倒し千里行。あまりに、おイケがすぎませんか? ううっこれは神格化されるのも肯ける。おイケです、美髯公。
劉備、関羽、張飛は桃園で誓いを果たすことができるのか……!?
3人の最期についても語りたいのですがここまで長くなったので、一旦関帝廟に行った話を先にはさみます。
関帝廟!!!!!
関帝廟とは、関羽を祀る廟です。数多くいる三国志キャラの中でも、廟は関羽と孔明のしかないみたい。まあ、張飛は仕方ないとしても主の劉備の廟がないのが意外だなあ。
関帝廟は中国はもちろんめちゃくちゃあり、アジア各国、日本にもいくつか。私が今回行ったのは横浜中華街の中にある横浜関帝廟です。ヒュ~~ッ!
しかし中華街はこれまで何回か行ったことがあったけど、廟があるなんて知らなかったし通ったこともなかったなあ。
お参りしようと中に入ると、全然日本の寺・神社と作法が違ったので驚きました。中国の廟なので、そりゃそうなんですけど!
まず、線香5本を購入。めちゃくちゃ大きい線香。
階段をあがった先に5つ香炉があるので、順番に供える。香炉1つずつ神様がいます。
関羽様は個人的に戦いのイメージなんだけど、商売繁盛が主なんですよね。
そしていよいよ廟内にはいります。順番に参拝。関羽様にお参りできる喜び……関羽様……関羽様……。お髭が美しゅうございます……。両脇には周倉と関平も。
おみくじもひけるんですが、日本のよくひくおみくじよりも作法がすごいある。
まず、「自分の名前、住所、生年月日、具体的な願い事」を心の中で告げて、簽桶(おみくじ棒がたくさんはいってる器、易占いみたいな)をおみくじ棒が自然にでてくるまで振る。
案内の方がやって見せた時には簡単に1本ビャっとでてきてたけど……ぜんぜんおみくじ棒がでてきてくれない!!!かなり高度なテクニックがいるのか、私が不器用なだけなのか…。
なんとか1本だした後は、それでおみくじが終わりなわけではないのです、さらに行程があります。
三日月型の石2こを落として、2つの石が「裏・裏」「表・表」のパターンならそのおみくじ棒でOKなんですが、「裏・表」のパターンだともう一度おみくじ棒引くところからやり直し。やり直しは2回までしかできないので、全部「裏・表」だったらおみくじ結果は諦めて帰りましょう。ってことで…
うろ覚えなので細かい点ちがうかもしれませんがこれくらいの複雑さありました。
す、すごい厳密なおみくじだ。やり直し回数が限られているというのもシビアだ。結果に期待できそうな厳密さじゃないですか?
関帝廟、楽しかったです。また中華街いったらお参りしにいきたいし、横浜以外の関帝廟も行ってみたい、孔子廟も行ってみたい。
桃園の誓いについて
さてここからは、劉備、関羽、張飛の最期について思いのたけを書きます。
もしここまで読んで、「三国志知らなかったけど面白そう!読んでみよう!」って方は、
この先とてもネタバレなので読まないでくださいね!!!
絶対なにも知らないで読んだ方がおもしろいので!!!!
か
関羽うううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううう
桃園誓いメンバーの中で、関羽がいちばん先に死ぬんだ……!!?
もう衝撃。イヤアアアアアアア!!!!!!!いや、劉備かなって思ってたんで、関羽!?関羽なのー------!!!!イヤアアアアアアアア
関羽が死んだところからどんどん蜀がうまくいかなくなっていくのを見て、もし関羽があそこで死ななければ、もっとこうなったりああなったり、蜀が三国統一を成し遂げたかもしれないのに、どうして、どうして……どうしてですか????ねえ???
劉備はふさぎ込んで病気がちになっちゃうし
張飛は…………………………張飛は………………………………
張飛は、関羽の仇討ちにいきたいのにいかせてもらえなくて酒浸りになって部下に横暴な態度とってたら恨まれて寝てる間に殺されるし。
こんな、最期、ありますか???
戦場を駆け巡った、蜀に張飛ありと言われた名武将が、戦場で死なずに寝所で死ぬって、ありますか???せめて戦って死んでほしかった……
酒浸りになって部下に暴力をはたらく張飛は確かにだめです!!!!見たくないけど!!けど、そんなになるほど関羽の死とその仇討ちにいけないことが張飛にとってつらいことなんだと思うと悲しゅうて悲しゅうて。
誓い通りに、三人には同時に死んでほしかったなあ。絶対無理だと思ってたけど……。果たせなかったからこそ美しい桃園の誓いのエモさ。
三人が死んだあとは孔明メインで話が進む中、好きなのは孟獲とのエピソード。孟獲を7回とらえて7回放つという……多すぎだろ!!何回やるの!!仲良しかよ!!
暗い展開続いたから幕間にドゾ!て感じで、VS孟獲は、戦う場所も熱帯ジャングルぽいところになって新鮮で楽しいです。
あと孔明VS司馬懿の知略合戦も見どころ。IQ2億同士の、裏の裏の裏の裏をかく戦いで熱いっす。
司馬懿けっこう好きなんですよね。孔明と張るくらい頭いいのに、リアクションがでかくてかわいい。孔明「げえっ!!」とか言わないのに、司馬懿は言ってくれる。何回か言ってくれる。汗だらだらになるし、馬のって前線でてきて命からがら逃げるところがかわいい。
2人は敵同士だけどお互いの力を認め合ってるのがいいよねえ…
最後にいま私がもっともほしい物を紹介して終わります
う~~む、ほしいがつけるところがない…
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