前作の何が好きだったかで感じ方変わるかも「ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー」
見終わった時、「あれ、もう終わった?」と感じました。もっとこの世界に浸っていたかった。
と同時に、結構クライマックスへの持って行き方が淡々としていたので、もうひと盛り上がりあるのでは?と肩透かし感もありました。
前作ではちさととまひろが殺し屋件フリーターとして、日々緩く生きつつ、殺し屋としてきっちり?殺しをやっていく日常を描いていましたが、本作では日常はより緩く、殺しは程々に描かれていました。なにせ実際に仕事を行っているのは、成り行きで依頼を受けるようになった最後の一件のみでしたので。
その分二人の関係性には深みが加えられており、ちょっとしたことで喧嘩するし、それがいつの間にか日常に戻っているし。もう完全に家族でした。
一方で今回のもう一組の主役、神村ゆうり、まこと兄弟(丞威、濱田龍臣)は、アルバイト殺し屋としてどん底の状態。正社員の殺し屋であるちさととまひろを殺せば代わりに正社員になれるという話を信じて彼女たちを付け狙う、どこか抜けたキャラクターとして描かれていました。
この二人の抜けたやりとりが、まさにちさととまひろの写し鑑。シビアな殺しとゆるい日常と、負け犬としての切なさを描ききってくれていました。
二組の殺し屋コンビが等しく描かれていたからこそ、ラストの殺し合いのカタルシスになりましたし、丞威、伊沢彩織の格闘バトルは前作に勝るとも劣らない迫力でした。
ただ一方で、ちさまひをずっと見ていたい勢としては、神村兄弟に時間食われたのが惜しかったなあ、と思う部分もありました。
今作では格上として迎え撃つ立場の二人でしたので、次作では二人でも勝てないような強敵に挑む展開も見てみたい、と思いました。
この作りなら絶対続きあるでしょ?
パンフレットは1,000円。前作と同様、主題歌と音声ドラマが収録されたCDも付属して、費用対効果は抜群。在庫があればぜひ買って頂きたいと思います。