記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

本編だと自由の女神あんまり映ってなかったね「シビル・ウォー アメリカ最後の日」

アレックス・ガーランド監督と言えば個人的には「エクス・マキナ」が印象的で。その後に監督したアナイアレンションなど、ホラー、SFの印象が強い監督でしたが、本作ではもしアメリカで内戦が起こったら。というifをジャーナリスト視点で描く事で、ドキュメンタリーのようなリアルさ、その場にいるような臨場感ある作品に仕上がっていました。

あらすじは、内戦が勃発し、それが終戦間近なアメリカで、大統領のインタビューをしようとする伝説のジャーナリスト、リーと彼女に憧れる駆け出しのジェシー達のロードムービー。

ちょっと疲れから序盤ウトウトしていたこともあり、ストーリーについては深いこと言えませんが、いざ戦場に赴いた時の轟音、緊迫感は目が離せないほど。正直序盤の戦場シーンでビクッと目が覚めました。

また、主人公ジェシーが途中合流してきたお調子者のジャーナリストと羽目を外すテンションも恐怖と隣り合わせの戦場ならではだな、と思えば、その後訪れる恐怖と人種差別の塊のような描写との落差もまた戦場ならではと感じました。

極めつきはクライマックスのワシントンD.C.突入でしょう。四方から爆音が飛び交う籠城戦の迫力と、その中でハイになって身を隠す事も忘れて写真を撮るジェシーと、彼女を庇って命を落とすリー。そして彼女の死の瞬間をファインダーに収めつつ、悲しんだり悔やんだりする事なく撮影を続けるジェシーの姿に、戦場の狂気を感じました。 

今回ドルビーアトモス版で鑑賞しましたが、360°全方位から音が聞こえるシステムと本作の相性は本当に抜群で。ご鑑賞の際は出来るだけ音響の良い劇場を選ばれる事をお勧めします。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?