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ただただ凄まじいステイサムアクション「ビーキーパー」

12月29日~1月4日まで北九州に帰省していました。そちらで体験した特別展等も機会があれば紹介したいのですが、まずは新年一発目の映画感想から。
昨年は「エクスペンダブルズ ニュー・ブラッド」で映画はじめをしましたが、今年もステイサム映画からのスタートになりました。しかも今回は単独作。

ストーリーは、元凄腕の特殊工作員?である「ビーキーパー」のメンバーだった養蜂家のアダム・クレイが、世話になった大家がフィッシング詐欺にひっかかり、全財産をだまし取られて自殺したことへの怒りで、詐欺グループを壊滅させるというもの。

あらすじはいわゆる「舐めてた相手が殺人マシーン」ものなのですが、本作の良さはそのテンポの良さとスケール感。
冒頭の掴みの部分では、主人公が養蜂の仕事を丁寧に行っているシーンと、大家が詐欺にひっかかるシーンを詐欺グループの派手なオフィスの様子も交えて描く中で、大家の家族の写真など必要な情報をスマートに伝えつつ、人物紹介と事件の起こりを描く手際が良すぎました。
またクレイによるリベンジが始まっても、彼自身は必要以上に喋らず、大家の娘であるFBI捜査官が彼を追うことで、詐欺グループの全容が見えてくる作りもテンポを損なわずにストーリーを追えて良かったです。

その後も詐欺グループ側はクレイに刺客を送ってくるのですが、ボスの右腕に元CIA長官がいるため、早々にクレイが元ビーキーパーであることは判明。そうなると「化け物には化け物をぶつけるんだよ」とばかりに現役ビーキーパーを送り込んでくるのですが、ここもまだ前半。現役ビーキーパーはかなりサイコな女性でしたが、彼女も容赦なくぶちのめすステイサムに、本作の本気度を感じました。
また、予告で流れた激しいアクションは、ほとんどこの現役ビーキーパー登場前、というのも凄い。勿論この後も激しいアクションが続くのです。

そして詐欺グループの親会社、そのまた親会社に行くとたどり着く、圧倒的な権力サイドの壁。CIA長官経験者が出てくる時点で、政府関係に太いパイプがあるとは思っていましたが、まさか大統領の息子とは。当然ボスは母親である大統領を頼って別宅にこもるのですが、まあ観客はここまでスレイの容赦なさと無敵さを実感していますので、まあ相手が大統領でも関係ないんだろ?と安心して?見ています。

ただこのくだり、単に無双リベンジアクションだからボスまで倒すんだろ、だけではなく、蜂の習性をしっかり入れてきて、駄目な女王蜂を入れ替えるための特別な働き蜂が俺だ!みたいな流れは「おお、ビーキーパー」とタイトルに戻れて良かったです。
(本当にそういう蜂がいるかはネットで調べた限りは確認できず)

そして終盤のアクション。「竜巻が通り過ぎたような」と表現されるほどの激しい集団アクションの後、過去にビーキーパーを倒したことのある男との決戦前に数秒、無音のシーンが挟まれるのも「分かっている」仕草で最高でした。

その後、作中一番の激戦を超えて、見事リベンジを果たすクレイ。とはいえ最後の戦いで負傷しており、倒れた時はやはり……と思ってしまいましたが、その後の動きに爆笑&納得。やはりステイサムなんだから、最後は海ですよね。

そんな感じで最初から最後までステイサムの強さを、スマートな脚本と編集で堪能できる本作。何気に社会的メッセージもある気がしますし、悪い奴は大統領の息子でもぶち殺せ!は、主人公が相棒の右京さんだったら止められる(新春スペシャル面白かったです)のでしょうが、ステイサム作品なら全然あり。

結構興行的にも人入っていて、3日目に行ったら入場特典のステイサムおみくじは終わっていましたが、それくらい楽しい作品ですので、憂鬱な新年の仕事始めをふっとばす作品として、是非映画館で鑑賞してほしいものです。

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