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シリーズ最恐のマッコールさん「イコライザー THE FINAL 」

ホームセンターで勤める黒人男性がDIY工具で悪党を皆殺しにする1、タクシーで悪を懲らしめていたら元同僚を殺され、かつての仲間を皆殺しにする2に続き、平和なイタリアの小島の住人を守るためにマフィアを皆殺しにする今作。

1のインパクトが最高で、デンゼル・ワシントン初のシリーズものになったのも納得でしたが、続く2は説教くささと内省性のバランスがイマイチで、クライマックスの戦闘も何だかなー、でしたが、本作はその辺りの反応を気にしたのか、説教くささは皆無で、穏やかな時間と緊迫感あるシーンのメリハリがよい作品になっていました。
イタリアのロケ地がとても風光明媚なのも、作品の見応えをよくしていたと思います。こじんまりながら揃った色の建築物が島の低地から小高い丘まで立ち並ぶ風景は、一度観光に訪れたいと思えるほどでした。

また、本作ではダコタ・ファニング演じるCIA若手捜査官がマッコールに半ば導かれる形でストーリーに絡んでくるのが面白いところで。

なぜマッコールさんが彼女のことを気にかけるのかは、ラストで明らかになりましたが、どうして私は「彼女が幼い頃、マッコールさんと何かあったんだ」説が頭をよぎり続けていました。主に「マイ・ボディーガード」のせい。

そしてやはり、イコライザーといえばの仕置きモード。
今回は冒頭と中盤以降にシーンが集中しており、島の乗っ取りを企む非道マフィアという、本当に同情の余地がかけらも無い相手ということもあり、溜飲の下がる殺しシーンが続きます。

マフィアボスの弟は、まずレストランで締め上げ、一度追い出した後、彼らが報復を企てているところを虐殺。相手のナイフを用いた容赦ない刺突が最高でした。

弟を殺され怒るボスに対しては、一度島の広場で相対した上で引き上げさせ、明日襲撃しようと目論んでいるその晩に逆に襲撃して、部下を一人づつ殺した上で、彼らが取引していた麻薬を過剰摂取させて中毒死。本当に容赦なく、影から1人、また1人と始末していく様はまさにホラー。ゴア描写もシリーズ最多で、日本でR15になるのも納得の殺しでした。

そんなこんなで悪を一掃し、アバンのワイナリー襲撃シーンの謎も解け、マッコールさんもイタリアに落ち着いて終わる本作。確かにファイナルと言えなくもないですが、原題はあくまで3。フークア監督とD.ワシントンがまたその気になって続編作ってくれることを楽しみに待ちたいと思います。

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