ピカソ 青の時代
大阪で開かれた「ピカソとその時代」ベルリン国立ベルクグリューン美術館展で展示された、
パブロ・ピカソ
ジャウメ・サバルテスの肖像
である。
僕はこの、ピカソの青の時代の絵が好きである。
青は、その人物の悩み、陰鬱さ、誠実だがうまく世間を渡れない性格をよく表しているように思える。
ピカソ自体がその時代は、そうだったようにも推測する。
色はその雰囲気、性格を表す。
人間には暗い時代があってよい。苦しい時代があってよい。
明るいルノワールやゴッホの絵もよいが、暗い絵が好きである。
人生は諸行無常。いいときもあれば苦しいときもある。苦しい時を苦しい、といえることがとても大事である。
苦しい状態を苦しい絵で表すことはとても繊細で、勇気があることである。
僕はピカソの青の時代を支援する。
つらいときに見ると、一段と慰められる気がする。