見出し画像

このごろのこと ~ 初秋

朝晩冷え込むようになった。少し前道端に咲き誇っていた彼岸花は急に姿を消した。どんぐりをプチプチ踏みながら歩く近ごろの散歩は気持ちがいい。公園の森には鳥の声が戻り、水鳥も帰って来ている。秋の始まりだ。

しつこかったコロナの熾火(おきび)は、ようやく消えそうな気配。岸田首相も「マスク着用基準の見直し」を検討すると言っていた。

"引きこもり前期高齢者" の私も、そんな風潮を敏感に捉えているようで、最近は外出が増えた。この半月で2回も外飲みしている。秋冬用の服を買いに行ったし、ペグが壊れたまま放置していた 2nd ギター(アコースティック)を島村楽器のリペア工房に持って行った。

"桜山鮨食人 五と二"  in 名古屋桜山
「左手5本右手2本の指で握る」が店名の由来
島村楽器 名古屋ギター&リペア店
"ペグ交換" "ネック調整" "弦高調整" を実施 ⇒ とても良い仕上がり!

これまでスカスカだった手帳に予定が埋まり始めている。今月は2回ゴルフを予定しているし、月末には2年半ぶりに関東に出掛ける。孫①の誕生会もあるし、孫③のお宮参りもある。あ~ 忙し! 忙し!

*****

昨日の土曜日は4年ぶりに競馬場に行った。最寄りのJRA中京競馬場だ(現在競馬は開催されていないが馬券は買える)。
<注> 本稿これ以降は競馬の話題となります。ギャンブルがお嫌いな方、競馬が持つ "場末感" がお嫌いな方にはお勧めしません。悪しからず。

振り返ると私の競馬歴は45年になる。はじめは大学時代、読売新聞本社の掃除のバイトで同じA班だった Fさんに教えてもらった。Fさんは元学生運動家で、そこから8年程遡る「安田講堂事件」にも関与していたと聞いた。畳敷きの休憩室で片膝を立て、床に広げた競馬新聞を見つめるFさんに私はちょっと憧れた。夜勤明けの週末は連れ立って後楽園場外に行った。

私が競馬を始めた頃は、トウショウボーイやテンポイントというスターホースがいた。彼らを直に見たことは懐かしい思い出であり自慢だ。最近流行っている「ウマ娘」というゲームには昔の名馬がたくさん登場するというが、そこに彼らは出てこないらしい。古過ぎるのか。どうやら私の思い出は、もう自慢にはならないようだ。

1977年 有馬記念  1着テンポイント 2着トウショウボーイ 3着グリーングラス
トウショウボーイの騎手は武邦彦(武豊のお父さん)

話を戻す。私は通常 "JRAネット投票" で馬券(正式名称は勝馬投票券)を購入する。昨日もいつものようにペイジー入金(開催日の追加入金システム)を試みたのだが、理由不明の「サービス休止」となっている。ネットでの投票ができなくなった。買い目も決めていたし、天気も良いので「行ってみるか」と4年振りに競馬場に出向いたという経緯。

久しぶりの競馬場は気分が高揚する。普段は重賞競走とWIN5しか買わないのだが、せっかくだから一般レースの馬券を買うことにした。競馬新聞をつらつら眺めていると、東京でふたつある新馬戦それぞれに、私と縁(ゆかり)のある馬が出走することに気付いた。
※新馬戦とは2歳のデビュー戦

5Rの新馬戦 芝1800mに出走するゆかりの馬は、レヴォルタードという牡馬。父はエピファネイアで、サンデーサイレンス4×3のインブリード。この馬の母親はバウンスシャッセという現役時代5勝した馬。彼女は2016年の愛知杯(G3)に勝ち、私に三連単で生涯最高配当をもたらしてくれた。はしたないのでその配当額はここに書かないが、たくさん買い物ができ、家族に美味しいものを振る舞うことができた。昨日レヴォルタードは1番人気に支持されるも結果は2着。今後の成長に期待し、しばらく注目してみる。
※インブリードとは近親交配のこと。父方の4代前と母方の3代前に同一の祖先がいた場合 「4×3のインブリード」と表現する。ちなみに4×3は「奇跡の血量18.75%」で名馬誕生の確立が高いと言われている。

6Rの新馬戦 芝1600mに出走するゆかりの馬は、橋口慎介厩舎のビヨンドザヴァレー(牝)。今から26年前知り合いの紹介で、お父様の橋口弘次郎厩舎を見学させてもらった。それをキッカケとしてその後しばらくあることでお世話になった。お父様の後を継ぎ2015年に開業した慎介さんの厩舎だが、今のところ大きな結果は残せていない。
この新馬戦のビヨンドザヴァレーは2番人気、調教も状態も良さそうだ。少しだけ馬券を買って場内モニターで観戦した。彼女は果たして素晴らしい走りを見せ勝利を飾った。来年の牝馬クラシックはこの馬を徹底応援する。
※橋口弘次郎厩舎 代表的な管理馬:ダンスインザダーク、ハーツクライ、ワンアンドオンリー、ローズキングダム  重賞96勝(うちG1  10勝)

10月8日 東京競馬 第6R新馬戦 芝1600mを勝利した "ビヨンドザヴァレー"
栗東 橋口慎介厩舎 牝2歳 父イスラボニータ  母リリーオブザヴァレー(母父 Galileo)

昨日のふたつの新馬戦は、奇しくも過去にお世話になった馬の子、お世話になった人の子(血統)を応援したということになる。

競馬は血統を追求してそれを実証するスポーツ。私もサラブレッドの血統表を見たり調べたりするのが好きだ。そして良血馬を好む。これからの秋冬競馬は、エフフォーリアとデアリングタクトの復活に期待する。
※因みにどちらもサンデーサイレンス4×3のインブリードです。

ここまで書いてふと思ったこと。私の note の企画「ここらへんの史跡をゆく」は、これまでに7編を投稿している。俄かマニアが書く掘り下げの浅い歴史記事だが、私は妙に「〇〇家は如何に存続したか」「〇〇〇〇の血筋は今も続いているか」にこだわる傾向がある。
あとNHKの番組「ファミリーヒストリー」は大好物で、紹介される家系図を頭に叩き込みながら見るのが常だ。

私は無類の "血統好き" なのかもしれない。

< 了 >


中京競馬場 メインスタンド
場内の風景 場末感は薄れているかな
レモン酎ハイと串カツは定番 味噌かソースを選べます 
4コーナー付近に名鉄特急が展示されている  何故?

いいなと思ったら応援しよう!