
生かされている
昨年末書きかけにしていた記事があった。仮タイトル『我が家の健康~ことなきを得る』なるその下書きに加筆修正したものが本稿だ。
タイトルは表題のように変更した。
我が家は現在夫婦ふたり暮らし。今のところ二人とも大病を患ってはいない。だがそれぞれに持病と極めて罹患の可能性が高い病気候補が有り、重篤化抑制と発症予防に努めている。分かりやすく言うと、薬やサプリを服用したり、適度な運動を心掛けて食生活に留意しているということだ。
そんな老夫婦の昨年2022年の "からだ事情" を総括してみる。
まず私。特筆すべき病気や怪我は無く、"概ね現状維持" と言ったところか。強いて言うなら血糖値が高くなったことと、秋に水虫を患ったことぐらい。
※とある場所で共用のスリッパを履いた翌日から足指が痒くなった。原因はそれだと確信している。
一方細君は、昨年夏とうとうコロナに罹ってしまった。感染源は概ね分かっていて、それからすると私も罹るはずと観念した。細君といっしょに隔離生活を送ったのだが、いっこうに私には症状が表れない。ちょっと喉が痒くなった気がして、細君発症の4日後にPCR検査を受けたところ結果は「陰性」「どゆこと?」だった。
【余談】どうも私はコロナに罹らないようだ。昨年末「状況から見て絶対に罹ったな」と思い検査を受けたが、結果はまたもや「陰性」。本場武漢の蔓延もくぐり抜けてきた私。思い返すと、私はインフルエンザで苦しんだこともない。そうだ! 私と同じような人を集めて研究したら、抗コロナの特効薬やエクセレントなワクチンが開発できるのではないか。そんな取り組みが実現されるのであれば、協力するにやぶさかではない。
閑話休題。もうひとつ細君に関して。彼女は昨秋の連休中にひどい "ぎっくり腰" になった。立てないし歩けない。ただ寝ているだけの状態。もちろんトイレに行くことはできない。女性にしては大柄な167㎝の彼女を、私が抱きかかえて動かすことはなかなかしんどい。 ※体重は知る由もないが そんなに太っている訳ではないことを書き添えておく。
やむなく私は大人用紙おむつを買いに走った。本人も私も装着を覚悟した。購入したユニ・チャームのライフリーは、排尿5回分(750ml)を吸収してくれる。突然「老々介護」が現実のものとなってしまった。幸いその後症状は少し和らぎ、どうにか私の介助でトイレに連れていけるようになった。ギリギリおむつは未使用で「ことなきを得た」(これが仮タイトルの由来) 。

2022年 いろいろあるにはあったが「まぁ大過なくすごせた」と総括する。
***
昨年は泊りの旅行も再開した。東京方面に一度、伊勢に二度行った。その度に驚くのは、持って行く薬の多さだ( ↓ はその画像)。

私は元々健康なほうだったと思う。酒は飲むし煙草も吸ったが、50歳までは何の持病もなかった。30~40代は「今年は一回も医者にかからなかったなぁ」と一年を振り返ることも何度かあった。
若い頃は強いストレス下で暴飲暴食を繰り返し、何ら節制などしなかった。だが体そのものが体を守ってくれていた。余分な塩分は排泄して血圧を抑え、ホルモンのバランスを整えて正しい血液の状態を保ち、正しく臓器を働かせてくれた。
そんな頑張ってきた体も、もう自らだけでは体を守り切れなくなった。
今私は薬で体を整えている。
そう、薬によって「生かされている」のだ。
逆に言うと、薬なしでは生きられないということ。
昔なら「わたしはもう死んでいる」。
もうこれ以上薬を増やしたくない。できれば種類も量も減らしたい。
適度な運動と食生活の改善に取り組むことを誓う2023年初頭であった。
< 了 >