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ピクサー展に行ってきた

最近Blenderを触り始めたのもあって、ピクサーがどういう風に作品を作ってるのか興味惹かれて、ピクサー展に行ってきました。

作品を観たり、本で読んだりして、才能豊かな人達が世界中から集まり、1つの作品を作ってるというぼんやりとした印象を持っていました。

今回の展示会に行って知ったのは、各部門が徹底的に細分化され、そこには各分野のスペシャリストがいるんだという事。

コンセプトアート、モデリング、リギング、テクスチャ、アニメーション...
1つの作品を作るのに必要な工程を、これでもかと細分化していたのには驚きました。

特に、3Dモデリングとテクスチャを貼る人が別々というのには驚きました。
プロの現場では当たり前なのかもしれないけれど、てっきりモデリングとテクスチャは一緒の人が全て行なっているのかなと思ったのですが、ピクサーではそれも分業にしていました。

確かにモデリングとテクスチャに求められる事は違うし、ならば同じキャラクターでもそれぞれの専門分野の人が作業を行った方がクオリティの高いものが出来上がるのは納得です。

他にもリギングを楽器製作に例えていたのが面白かったです。
リギングとは、アニメーターがキャラクターを動かす為に、モデリングされたキャラクターに骨格を加えていく作業。

アニメーターが楽器を演奏する人だとしたら、リギングはその演奏する為の楽器を快適に且つ、奏者のパフォーマンスを最大限に発揮する為の楽器を作る作業という事なのです。

レンダリング部門も印象的でした。レンダリングは時間がかかるものと思っていたら、その時間は1フレーム平均20時間以上はかかっているとのこと。ピクサーが初めて作ったトイストーリーにもそれだけの時間がかけられていたのに、未だにそれだけの時間を要する作業なのだなと驚きました。

現代のコンピュータの能力が向上したといえど、最終的に出力するグラフィックスの表現はどんどん豊かになっていますし、4kや8kといったピクセル数も昔に比べて桁違いに跳ね上がってるわけです。改めて1フレームに20時間かかるとしたら2時間ある映画を最終的に仕上げるには何時間のレンダリングが必要なのだろうと気が遠くなりました()

ピクサー展は、普段表には見せない各製作工程の裏側や、そのこだわりを直接クリエイターの人達から知る事が出来ました。

ピクサーにいる人達は才能豊かで、スマートな創作をしているのかなと思ったら、実際は毎回その作品を表現する為にはどうすればいいんだろうと思考を凝らし、彼らでも無理難題と言える難しい表現に取り組んでいるという事を知りました。

製作裏を覗いただけではなく、そういった彼らの作品に対する飽くなき探究心と自分達の仕事を誇る姿を見ることが出来たのが嬉しかったです。

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