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アートから学ぶ写真のリアリズム

写真ってリアリズムを追求すべき?
こんばんは、yuki です。

写真を抽象化したり、色を変えたり…
リアリズムを崩していいものだろうか?
一度は思い至ったことがありませんか?

自然が織りなす色の移ろいって綺麗

特に準広角に恋した私にとっては、
“準広角は、リアルな質感や立体感を反映できれば、
より画角が活きてくる”

と導いたので、リアルを追求するべきか?
と思い悩むワケです

いやそうじゃない、と心が叫んでいる!

今回は、
写真のリアリズムについて、
アートからヒントを得て、

私が思うことを綴ります

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◇印象派 クロード=モネ


私は印象派の優しい絵が好きです。
特にクロード=モネ

写真の発明によって、
被写体を忠実に描くこと(写実主義)から
解放され印象派が生まれるワケですが、

印象派の絵は、
光や色を点で表すところ、
日常のリアリズムを画家が感じたように
描き取るといった観点
は、
くしくも?
現代の写真と通ずるところがあります

また、現代においては、
わざとボカしたり、ブラしたりという
印象派写真とか、ICMという
ジャンルも確立していますね

ラインでなく、不揃いな点で
表現することで外形が柔らかくぼけて、
不思議と立体感がある絵にみせてくれます

クロード=モネ
近づいてみるともはや何だかわからない

印象派はパレットの上で混色せずに、
原色をのせていく、いわゆる筆触分割
という手法で発色が良くなり、
まばゆい光の表現ができるのだそうです

まるで、RGBの光の三原色みたいですね。
ちなみに、黒と白は使用しないそうで、
lightroomでいうところの、
カラーグレーディングのようだと思いました

どこのピクセルにどの色をのせるか。
画家のセンスで、色合いは変わってきます。

夕焼けが暗いと感じたり、眩しいと感じたり
紫に感じたり、橙に感じたり

画家が各々解釈した光や色は違います

モネの睡蓮を眺めていて、感じたこと。
それは、質感や立体感はリアルでも、

被写体に対して解釈した光や色は、
その表現は感じたままに自由なんだ!

(※客観的な現実を求められるカタログなどは別)

◇オラファー=エリアソン


現代アーティストのオラファーエリアソンは、
哲学的にアートと私たちの関係性を暴露しました↓


だいぶんと以前、カメラに興味もなかった頃、
「視覚と知覚」「理論と哲学」「主観と客観」
といった側面からアートを考えた、
「オラファーエリアソン視覚と知覚」
上映会に参加した時に、腑に落ちた言葉がありました

「現実は あなたの主観次第」

日時は不明だけれど、オラファーは
下記のコメントも残しています↓

「私にとって、鑑賞者の個々の体験や解釈に対して、
作品を開いておくことが大事です。
観る人が作品を変化させ意味を与えて、
それは初めて表現として完成する。
(中略)
進歩は私たちを現在地へと導く一方で、
想像力や精神の入り込む余地を奪いました。
私はその余地を維持したいのです」

URL


みる側の想像力という主観によって、作品は変化する。
つまり、作品も現実さえも、

感じ方、捉え方は人それぞれ



麻布台ヒルズギャラリー開館記念に
オラファー・エリアソン展が開催されましたね
2024年3月末まで↓

◇ BYREDO

香水のBYREDOは、
ブランドアイデンティティが深い。

香りを「見えないアート」と解釈し、
プロダクト全般には、シェークスピアの
『物語を伝えるという精神』
を取り入れているそうです

❝確かに香りとは、とても主観的だ。
BYREDOではまず、「思い出の集合体」を決める。
自分の思い出と相互に作用して、
主観的な方法で自身の中を模索し考える
。❞

とBYREDO創設者のベン・ゴーラムは語ります。

「写真」とも考え方がとっても似ている
と思います

ここでは、嗅覚についてだけれど、

五感も、主観的な感じ方に大きく左右されるもの

なんですね


写真は、何かを感じて撮るときにはすでに
主観的な思い入れがあるはずです

しかし、表現はお好きに。っていっても
簡単じゃない~~

私の憧れの準広角は、エッセイな画角でもあり、
ココにいる。という現在進行形からちょっと先の
「未来、希望、将来」を内包したイメージなのですが
(↓ミテネ)

そのイメージを色や光で写真にどう落とし込むのか、
今まさにモガいてます…

色ありきの形なのか。
形ありきの色なのか。


モネが表現したように色が織りなした形
を表現できるようになりたいな
と思っているところです

次回、
写真って曖昧なのよね、だからエモいがうまれる
ってお話しです

ずっとここにいたいなと名残惜しく思った空間を
「エモい」表現に。
準広角でもエモいはできそう。そんな話

ではまた、午後9時に(-′д`-)ゝ

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