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マイケル・ジャクソンとゴルチエ

ゴルチエは,ショーでマイケルジャクソンの曲を使うだけでなく
映画やその姿もオマージュしています。

こちらは,ゴルチエの本より。


こんにちは,大阪なんばにある高級セレクトショップ「Gallery」社長のSNSスタッフです。
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6月25日は,マイケルジャクソンの命日でした。マイケルといえば,ムーンウォークや「スリラー」「B A D」などの作品で知られていますが,実はジャンポールゴルチエとも縁が深いんです。

2008年 秋冬ショーとマイケルジャクソン

 
ゴルチエは,スリラー25周年のこの年,自分のショーでマイケルジャクソンの曲を使いました。このショーでは,いきなり「スリラー」が流れます。


「ロバと王女」もモティーフになっています。


 このショーで発表されたコレクションは,マイケルのファッションと,70-80年代ロンドンのファッションの類似性からインスパイアされています。
 
例えば,マイケルの足首のでた短い丈のパンツと,イングランドのTheSpecialsというバンド(ネオモッズという音楽ジャンル)のファッションが似ていることから,体にピッタリした,丈の短いスーツを作りました。


 
さらにマイケルが「ビリージーン」で履いていたダンスシューズと,ロンドンの「アンダーグラウンド」というブランドが発表した尖った靴が「似ている!」ということで,そんなイメージの靴も作っています。

マイケルの足元
ゴルチエの靴

1988/89 秋冬ショーとマイケル出演映画


また,1988/89の秋冬ショーでは,若き日のマイケルジャクソン出演映画「WIZ」をオマージュした場面も見受けられます。

ドロシーたちがオズの国に着いて,司令塔のようなところから
「次の流行は赤!」とか「緑!」と言われると,その通りに人々の装う色が変わっていくという風刺のきいた場面へのオマージュで,例えば全身ゴールドのモデルが歩くなどしています。


2012/13秋冬ショーとマイケル出演映画 


2012/13秋冬のショーでは,同じく「WIZ」冒頭より公園の壁から人々が飛び出してくる場面のオマージュとして,壁のグラフティ柄からインスパイアされたプリントを提案しています。
 
また,ラスト付近,ブリキ男がプレスされそうになる場面からのインスパイアで,彫刻家セザールのコンプレッションアートが見られます。

セザールのコンプレッションアート


インスパイア


 
ゴルチエは,コロナ禍以前より,黒いマスクを提案していましたが,これもおそらくマイケルジャクソンの影響と思われます。

コロナ前に欧米でマスクしている人って,珍しかったよね?


こういったゴルチエのデザインへのオマージュとして,2024年,ニコラス・デ・フェリーチェを指揮官に迎えたショーではこんな作品も発表しています。

ゴルチエをリスペクトした結果,マイケルっぽくなったコレクション。

このように,ゴルチエはたくさんマイケルジャクソンからインスパイアされています。そんな視点でぜひ,Jean Paul Gaultierの過去のファッションショーをご覧になってみてください。今見ても,美しいものがたくさんありますよ。


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