合わない人は取引しないでください
ようやく見つけた会社の指針の話です。
合わない人は取引しないでくださいなんて言うと、とても偉そうに聞こえてしまうのですが、あえてこの想い、背景を書いてみようと思いました。
※この記事を読まれる方は、必ず最後まで読んでください。途中までだと悪い印象だけが残ってしまう可能性があるのでご理解ください(汗)
GalaxyBooksの頭の中を知ってもらった上で取引があるほうが、誰にとってもハッピーだと思います。この会社はまだまだ若手であり、ベンチャー企業として位置付けしています。
事業としては10年目、会社としては6年目、20代~30代が中心の会社です。
出版事業に巡り合って、書籍にコミットして、会社や組織を学びながら今があります。色々なチャレンジをしていきたいと思っています。
タイトルにある取引をお断りする場合、まず結論です。
大手企業のような安定感を求め、大手企業のような資金やリソースを求め、大きなスケール感を求め、世界を変えるくらいのサービスを提供してほしいという方はお断りしています。本を書きたい方も、アライアンスを組みたい企業もです。
例えば、本を書きたいにしても出版社はさまざまあります。その中で自社の話を聞いていただき、考えに賛同してくれる方の応援をします。
大手企業のような資金やリソースを期待されても難しいのが本音です。意見が合わないのであれば、無理に選んでもらうことはしません。大手企業のようにたくさんの選択肢はまだないけど、それでもチャレンジしていきたいという想いはあります。
ベンチャー特有の浮き沈みはありますが、行動を見てくれると嬉しいです。
挑戦。
出版事業を軸に、著者が抱える困りごとに対して勉強会をしたり、福祉施設や病院などに本の寄贈をしたり、子ども向けにオンラインで道徳勉強会をしたり、SNSで発信したり。
売上には直結しないことも多いですが、これも一つの挑戦だと思っています。
しかし、この活動に対して「もっとお金をつくれ、SNSがうるさい、仕事は遊びじゃない、わちゃわちゃしていて大丈夫なのか」と感じる方にはしっかりと説明をするようにしています。
スタートアップ界隈のイケてる社長や、急成長をしている社長もたくさん見てきました。もっと大きな会社を目指すべき、売上は倍々の成長を描くべきなどと言われることもあります。
しかし、まだ僕自身がそこに考えが辿り着いていません。
「“なくてはならぬ”をつくる」
この言葉を人生のテーマにしています。
少し遡ります。
GalaxyBooksというサービスは当時、スタートアップ企業であるakippa株式会社の中にある一つの事業部でした。その会社の社長の言葉に「“なくてはならぬ”をつくる」がありました。
10年ほど前、さまざまなサービスに挑戦しましたが、上手くいかなかったことがほとんどでした。
その時、ガスや水や電気のように、世の中になくてはならないものをつくりたいと社長が言い出しました。初めはポカンとなりました。誰もが必要とするサービスをつくって世の中に提供したい、困りごとを解決したい、そんな社長の発想でした。
スケールがでかくて、すごいとしか言えなかったです。
世の中の困りごとを解決する。いくつかあった事業案の中から、akippaというサービスを伸ばすことに決め、現在も急拡大をしています。
本当の自分の価値観。
GalaxyBooksで会社を立ち上げた時、自分も同じようなことを描けるのかと思うと、実はそうではありませんでした。
大手企業を目指すとか、上場を目指すとか、資金調達をたくさんするとか、世界を変えるスケール感とか、考えに考えたけど、その考えはなかったのが本当のところです。自分にこの考えがないと分かったとき、苦しくなり下を向きました。
そんな自分が会社を持つべきではない、巻き込む従業員や顧客に申し訳ないという気持ちが大きくなりました。
そして、このタイミングでGalaxyBooksは大きく傾き出しました。
2018年、会社・組織は一気に崩れました。僕に経営者としての軸がなかったからです。経験値がなかったからです。重要な経営判断をことごとく誤りました。
でも、この底を見た時、初めて自分の軸が明確になりました。
「“なくてはならぬ”をつくる」という言葉は自分にはハマらないと思っていたけど、それは違いました。
会社が本当に厳しい状況の時、目の前の人たちに助けられました。救われました。そして、困難を乗り越えた後、すべてが一つに繋がりました。
「この人たちにとって、なくてはならない会社になろう」
当時の社長は、世界中の人々にとっての“なくてはならぬ”をプラットフォームでつくる。
今の自分は、出会う人々にとっての“なくてはならぬ”を人でつくる。
従業員にとってのなくてはならない会社。お客さん、自社でいう著者たちにとってのなくてはならない会社。
見る視点は違いますが、ここを貫きたいと感じました。
大きな視野で“なくてはならぬ”をつくるのも正解。小さなコミュニティーに目を向けた“なくてはならぬ”をつくるのも正解。ここが明確になって、会社は動き始めました。
今はお金をかけて大きなことができなくても、小さなことを積み上げていけば自然と大きくなれると思います。
従業員やその家族、本を出される方や今から本を出したい方に対してのなくてはならない会社になれば、お金は後から付いてきます。
GalaxyBooksというコミュニティーに合わない人は入れない。こう決めてから、本当に上手く進むようになりました。
小さな会社とか、スケールが小さくてガッカリとか言われることもありますが、今はそれが決して悪いことではないと自信を持って思えるようになりました。
目の前の人に助けられたから、目の前の人を助けます。
繋がってくれている方になにができるのか。
目の前の人の困りごとを解決できるのか。
この会社の挑戦であり、僕の挑戦です。その先でもっともっと大きなスケールのものと出会っていくと思います。
こんな価値観の会社ということを、一人でも多くの方に知ってもらいたくてこのような背景を書きました。
しんどい思いをしてでも、たくさんの挑戦をします。みんなを巻き込むこともあります。みんなで大きくなっていきたいです。これから先も見届けてください。
まだまだ小さい会社ではありますが、知ってもらった方にはワクワクしてもらえるような会社にしていきますので、これからもよろしくお願いいたします。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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