【お金の話】将来は「億り人」程度で足りるのだろうか?
昨日の午後は「経済入門」というテーマでのオンラインセミナーを受講した。
夕方からの新年会までギリギリ受講していたのだが、普段から不勉強な私にとっては大変目から鱗の有益な情報に富んだ内容であった。
私は学生時代、学校にはほとんど行かず、好き放題して過ごしていたこともあり、高卒である(それもギリギリ卒業)。
その頃から勉強は大の苦手で、今では日経新聞を購読しているが、学歴コンプから知ったかぶりをかましている節が大いにあるのだ。
入門編と称したセミナーも聞いたことはあるが内容はわからない、というテーマばかりで、まわりの受講者より何周も周回遅れの知識で向き合っているせいか、「なるほど!」と初歩的な分野でさえ勝手に腹落ちし、目をキラキラさせて話に聞き入っている。
ここ数年であるが、40代半ばにしてようやく自身の収入にも余裕がみえてきたとあって、その余裕をどのように運用するのが正解かという問題にぶち当たっている。
勤め人ではないので、退職金も自分で用意する必要があり、そうなると死ぬまでにいくらあれば安心か?という問いが回るのだ。
これは人によって様々な感覚であろうが、一般的には老後夫婦二人で20年生きる計算で6000万必要とされている。これには自己資金のみということではなく、将来もらえる年金も含めた金額になるのだが、夫婦での生活費を25万円で計算した試算になる。
持ち家があるかどうか、車は所有するか、持病は?などなどバリエーションは考えればキリがないが、25万円は正直そこまで余裕のある生活費ではないと私は考えている。
世の中では資産1億円持つ人を「億り人」などと呼ぶが、単身者ならまだしも、夫婦二人で1億円というのは現実に目指すべきひとつの目安なのではないだろうか。
私は自分の両親やその他の高齢の親族なども観察しているが、お金はいくらあったって邪魔にならない。むしろ、高齢者が抱える問題のほとんどはお金で解決できるのでは、と思うくらい。
そうなると大企業の退職金の平均が2500万というが、その程度では悠々自適になど程遠いことが想像できる。
生活保護や各助成金、老後破綻しないような方法はいくらでもあるのだろうが、準備できる可能性があるのなら、1円でも多く蓄えておくのがベターだと私なんかは思うのだ。
私もライフプランで「働けるうちは働く」としているが、年老いて侘しい生活は送りたくない。であるならば、バカでも今のうちにお金の知識を少しでもつけて老後に備えたいと思うのは健全だと信じたい。
そんな日曜日の朝、書斎で電卓をたたくと、その理想の資産額にはまだまだ遠く及ばない現状に絶望しないわけではないが、かと言って「宝くじでもあたればな~」という一番非効率で非現実的な発想は切り捨てるとする。
そういえば会社が苦しい時期、父がよく購入した宝くじの束を神棚にそっと置いていたっけ。
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