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【未来予想】8年後の現実を考える

仕事において、環境の変化や時代の流れを考える。予想のつく未来から逆算して今できることとは?という話

昨日の夕方、最後にまわった現場調査の際に外注先の担当者と話した内容から、帰社する車中はそのことで頭がいっぱいになる。

数ある外注先での中で、メインといっていいほどの会社の担当者である彼は現在52歳。現場調査のあと停めていた車の付近で打ち合わせをしていたところ話が別の方向に転がった。

最近多忙を極めているようで、少し疲れた表情の彼を心配して様子を伺った。40代の同僚が1人退職したそうで、その方が持っていた仕事の一部が彼に割り当てられたということが原因らしい。

そして話は仕事のあり方や方向性、最終形態などにおよび、彼の口から飛び出た言葉に現実を感じたのである。

「私もあと8年ですからね」

勤め人である彼が52歳なのだ。一般的に考えれば想像はつく話なのだが、60歳で定年退職し、再雇用して続けたとしても65歳までだろう。

今一番頼りにしているビジネスパートナーがあと8年で引退する。変わりがいないか?といえばそんなこともないのだが、冷静にまわりを見渡してみると私より先に引退する可能性がある仕事上の関係者は多い。

10年以内というくくりで見ても半分以上は引退していると思うと、急に背筋がゾッとしたのだ。ほとんどが勤め人なので、その会社との関係を保っていれば代わりの人材を割り当ててもらえるのだろうが、彼の話では若い人材がまったく育っていないという。

人口減少の傾向と建設業やそれにかかわる会社の働き方などを見ると、これから業界が盛り上がっていくということは考えにくく、緩やかに下降線をたどり、どこかのタイミングで消えてしまう業種も出てくると予想している。

その想定する世界はもうすぐそこまできているし、私からすると彼の発した「8年」という数字が妙にリアルで意識に刺さったのだ。

私は公言もしているが、祖父の代から続く今の商売を私の代で終わらせるつもりである。そこには思い入れや感慨もあるがなにより「限界」を感じているのがその理由だ。

しかし、8年後というとまだ自身の廃業までには少し早いということもあり、そこからの商売の立て直すには今からその種を蒔かなかければならい事を意味する。

それが今の商売に紐づくものなのか、それともまったく関係性のないものか、いずれにせよ今のままでは苦労することが目に見えているのだ。現在、第二事業にかんして粛々と取り組んでいるが、それももう少し本腰を入れてスピードアップすることが急務となるかもしれない。

終焉、終活、EXIT・・・などなどゴールの景色から今を見渡せばやるべきことは見えてくるはず。明日の朝の第二領域はこのことについて深掘りしようかと思う。

未来を見据えたとき、蒔くべき種の種類が明確になる


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