【高齢化】生き残っているだけで勝ってしまう時代がもうそこまで来ている
昨夜は同業の方々との会合。
30名ほど集まり、情報交換という名目で親睦を深めた。参加者の平均年齢は60代。40代であるわたしは下から三番目に若かったというので、業界の高齢化を物語る構図としては見たまんまである。
様々な会話の中で、参加者の3名から今年で廃業するとの報告を受けた。その方々がたまたま弊社と商圏がややかぶっていたこともあり、ようは「あとはよろしくね」という意味合いもあったのだろう。
この3年程度は、まわりの同業者が減少していることを感じるような出来事が多く、そのひとつが会社への飛び込み営業が増えていることが挙げられる。
大体1ヶ月に一度くらいの頻度でリフォーム会社や管理会社などの営業が相談をもちかけてくる。「取引きしていた業者が廃業することになって」というのが決まり文句なのだが、これからは団塊の世代や、そのもう少し若い世代までもがごっそり引退することからも、こうした相談は増加の一途となるだろう。
そして業界としては、ただでさえ業者不足のところに、高齢とはいえそれなりに仕事をしてきた人口が一気にいなくなる。
ライバルがいなくなる!、喜ぶのはまだ早い。確かに問い合わせや相談も増えるだろうが、その浮いた仕事のすべてが質のいい仕事とはかぎらないからだ。
弊社に相談に来る仕事のほとんどは、こうなる前から距離を取っていた内容のものばかり。手間はかかるがほとんど利益の出ない雑用に近い仕事内容になる。これらの内容の仕事をまとめて、効率くよくこなすビジネスモデルを成立させることができればある程度の利益は確保できるかと思う。
すでにニーズが顕在化している分、あとはそのニーズをどう利益につなげるかというゲームになるのだが、わたしはそれをやる気にはなれない。
よって、生き残ってさえいれば一人勝ちできるという単純な話ではないのだが、同業の競争率というのは年々下がっていくのは自明だろう。
この転換期に重要視すべきなのは「価値の変換」だと思う。従来通りの仕事をいかに現代にアップデートし、新しい価値を提供して利益を得るか。
それができればそれこそ正真正銘の一人勝ちができると思うし、今後はそうならなければ淘汰のひとつとして、苦しいまま飲み込まれてしまうがオチである。