1試合の勝敗より、長期的に右肩上がりかを重視する
今期に入りまだ3ヵ月程度だが、業績はまずまずのすべり出しである。月次の決算を見ても昨年度よりも売上げは上がっている。だが、毎月右肩上がりというわけではなく、微妙な増減を繰り返しながら少しずつ上昇カーブ形成しつつあるのだ。
とはいえ、まだ3ヵ月。1年の4分の1程度である。これから先、このような上げ下げを繰り返しながらも年単位で昨年を上回り、数年単位で見てゆるやかにでも上昇していれば満足である。
短期の成績だけでとらえてしまうと、その結果にいちいち感情が一喜一憂してしまうが、3年から5年スパンくらいでグラフにしてみると微妙な凸凹は確認できるだろうが、本質的にウチの会社ってどんな感じなの?という状況がよくわかるのだ。
とはいえ、私自身も昨年度の業績不振による赤字を確認したときは久しぶりに凹んでしまったし、それでも今期の巻き返し級のスタートでは早速気持ちを切り替えることができたのだ。
ただし、重要なのは本当に右肩上がってるのか?というところ。日々、成長するためにあれこれ取り組んでいるのにまったく成果が出ていなければ、やり方を検討し直す必要がある。真面目に取り組んでいても毎月ホームランが打てるわけでもないし、ヒットを量産できるわけでもない。
大事なのは今のフォームが本当に成果につながるような形に仕上がっているかというところで、成果が出ていないのなら改良の余地があるということだ。
そして最近思うのが、目標売上を達成した調子のいい時に感じる達成感の感覚が強烈で、逆に調子の悪い時にはその敗北感を軽んじてしまうといった感覚に自然と陥ってしまっている。
アドレナリンが大爆発するような喜びから一転、不調のどん底に叩き落されると、そこを見て見ぬふりをしてしまいそうな自分がいるのだ。1年の間に好調不調があるのは当たり前だが、いい時には手放しに喜んで、悪い時は目をふせてしまうという、モロに感情がブレブレな情けない姿勢だが、それも一旦俯瞰モードに切り替え、成長グラフを観察するということで回避するようにした。
目下の目標より、本質的にどうなりたいかが重要なわけであって、野球でいうなら強いチームをつくりたいはずではなかったのか?ということである。まあ、一人会社なのでチームではなく、プレイングマネージャー(選手兼任監督)になるかと思うが、1試合の勝敗を気にするのではなく、年間の成績、ひいては優勝し続けるチームを作りたいのである。
であるからには、負けた試合も冷静に分析して、なぜそうなったのかという原因究明に時間を割かなければならない。勝った試合のみ歓喜を噛みしめて、いつまでも余韻に浸っていたらプレイングマネージャーどころかスタメンすら怪しい存在になってしまう。
着実に階段を上がっていくにはまさに一進一退しながらも結果的に見える景色が変わっていればいいと思うのだ。
今期の成績も気になるところだが、5年後、10年後にはどんな景色が拝めているか、今から楽しみである。
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