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【お疲れさまでした!】1年間無事に走りきれた自分を褒めてあげよう
成果を得た人も、未だ苦しい戦いが続いている人も、とりあえず今年走り終えた自分を労ってあげよう、という話
今日で仕事納め、ということで出勤してからは会社の整理と大掃除でフィニッシュというところまで辿り着いた。
この1年も色々あり、経験も学びも得た充実した期間になった。来年の1月はすでに忙殺されることが確定しているが、それも自分で望んだ未来である。あとは準備を万全に粛々と進めることとする。
一旦は短い休みまでこぎつけたということで、1年の総括だが、本業である建設業にかんしてはまずまずといったところ。成長率こそ微増の予定だが、まだまだ不安定な要素も多く、引き続きブラッシュアップしていく所存。
ここで思い出すのが経営者1年目の仕事納め。当時経営を引き継いで半年弱での年末であり、やる気に相反して状況は崖っぷち。お金もなく気分だけでも一新しようと大阪に里帰りしていた家族をよそに会社に泊りがけでDIYを敢行した。
正直これからどうなるのか、という不安を抱えていたが、その消え入りそうな気持を奮い立たせるように作業場の整理と塗装を一人で黙々と進めた。その作業によって状況が好転するようなことは期待していなかったが、それでも体を動かしていなければ不安で押しつぶされそうな精神状態であったのだ。
日付が変わるころ、すべての作業が終わり少しだけ晴れやかな気分になったことと、疲労困憊で余計なことを考えずに眠りにつける安心感でそのまま事務所のソファーで朝まで眠ってしまった。
その日は月の売上げが足りず、はじめて自分の貯金から支払い分を補填したこともあり、随分と気持ちが落ち込んでいた。気持ちを切り替えるため急遽そのような作業を思いつき実行したのだった。
それからしばらくは空回りと情けなさに傷つく日々が続くが、8年経った今日は各所への支払いもきれいに済ませ、人並みの年末を迎えるまでになったのだ。
普通の正月を迎えらる、それだけで今の私にとっては感慨深い思いに駆られるのだが、今もなお苦境に立たされ厳しい状況下にある零細企業経営者の方も多いだろう。
それを思うと胸が痛むが、今私が言えるたった一つのことは、「奇跡は起こらないが正しい模索を継続していけば必ず光は見えてくる」ということだ。
努力は必ず報われるとは言わないが、少しでも前向きな姿勢とその苦境を原動力にする精神は必ず将来の糧になると思うのだ。
一人で悩んでいることに限界を感じているのなら、まわりの人を頼ったっていい。できれば専門家に話を聞いてもらうのがベターだが、家族や友人に愚痴を漏らすだけでも軽減されるストレスはあるはずだ。
根本的な解決には正しいアプローチが重要だが、それよりも大事なことは自身に活力を宿すことだと思う。
年末年始の休暇による数日間で事態が好転することはない。であるならば、しっかりと静養して活力を取り戻すことに集中しよう。零細企業経営者の最大のリソースは社長の元気である。
その元気をもって来年以降邁進していけばいいのだ。とりあえず1年間お疲れ様でした。結果はどうあれ会社を潰さずやってこれた自分を褒めてあげよう。
疾風に勁草を知る。
「困難や試練に直面したときに、はじめてその人の意思の強さや節操の堅固さ、人間としての値打ちがわかることのたとえ。」
苦境を知る者だけが強風にも飛ばされない強さを獲得できる。今はその試練の時、心折れないよう休めることも強さを育むには重要な要素である。