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【顧客】今後の仕事をチラつかせるヤツ、大体無能説

商売において、自社にとっての「上客」とは何かを考える。本当にいい顧客はヘタな駆け引きはしない、という話

突然だが、わたしが苦手な顧客として、簡単に値引き要請をしてくるタイプと、今後の仕事をチラつかせてくるタイプがいる。

どちらもほぼ初対面の段階でこちらにマウントを取るべくしていきなり一歩踏み込んでこようとするのだが、こちらとしては苦手な上、そういった方々とはなるべく距離を置きたいと考えているので、なるべくお断りさせていただくようにしている。



一番キツイのは、今後の仕事をチラつかせて値引きの要請をぶち込んでくる顧客である。

まだ見積もり段階で、こちらの提示する価格に不満があるようで、「弊社は多くの物件を抱えています、かなり仕事を回せますが価格はもう少しなんとかならないでしょうか?」とくる。

こんなソフトな言い方ではない場合も多く、まだ仕事も成立する前からこんな調子では先が思いやられるとあってわたしは早々に気持ちが離れてしまうのだ。

往々にしてこのような方々から依頼される仕事の内容が喉から手が出るほど欲しかった試しはなく、そしてチラつかせる仕事の信憑性は定かではないが、こちらが頭を下げてまでお願いするようなことは一度もない。



わたしがこんな強気な態度に出られるのも、会社にある程度の貯えがあるのと、集客に困っていない状況だからだ。10年前のすべてがダメだったころはやりたくない相手のやりたくない仕事でも歯を食いしばってこなしていた時期もあった。

しかしながら、自社に少しずつチカラがついてきた頃、相手の不都合な要件にも「NO」と返すことができるようになり、今でもそう考えているが、本来は依頼する側もされる側も一定の敬意の上にお互いの利益がなければならないと思うのだ。

よって、パワーバランスによりコントロールされてしまう関係性では健全な商売など成り立つはずがないのだ。例えは悪いが、目の前で餌をぶら下げて「欲しかったら言うことを聞け」という交渉のしかたは品がない。そもそもこちらを下に見ている人間の発想としか考えられないとわたしは思う。



その交渉のしかたで通してきたのかもしれないが、それで成立する世界観がまだまだあるというのも寒気がする。そんな世界から抜け出したいのなら、自力をつけるしか方法はない。

理想的な顧客と付き合うには自社のレベルを上げる必要がある



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