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【価格差28倍】 高級ワイヤレスイヤホンvs高コスパ中華イヤホン 低価格で高級ワイヤレスイヤホンを駆逐する。
前書き
この記事を読んでる皆さんはワイヤレスイヤホンを持っているだろうか?Air Podsをはじめとするワイヤレスイヤホンは一時期大ブームとなり、Ankerの様なモバイルバッテリーメーカーやJBLはB&Wの様な高級スピーカーを手掛けるメーカーまで参入してきました。中には8万円も価格がするイヤホンもあります。8万円のイヤホン…どの様な音を奏でるのか。想像するだけでどんな音なのか心が気になる。
しかし一つ疑問に思う。ワイヤレスイヤホンは非常に小さい筐体の中にドライヤー、バッテリー、dac、Bluetoothのアンテナ、マイクと非常に多くの機械が搭載されています。現代の小型が進んだ技術とは言え、あの大きさに無理に詰め込めば音への影響、価格の高騰は免れないのではないかと。
つまり無線でより良い音を目指す事自体が無理な事であり、仮に有線イヤホンであれば、もっと低価格で高品質な音が得られるのでは無いか。ワイヤレスイヤホンは便利だから良いのであって過度な音質は期待するべきではない。
今回は少し刺激的なタイトルにしてみましたが、音質を求めて高級ワイヤレスイヤホンを購入を検討してる人に向けて、少し冷静になって有線をワイヤレスカすると言う選択肢を検討して欲しくこの記事を書く事にした。
本編
長々と前書きを書いたが、本題へと移る。今回比較するのはデンマークの高級オーディオメーカーのB&O Beoplay EXと我らが深圳が産んだイヤホンメーカーKZ ZSTXである。B&Oの定価57,900円なのに対しKZはAmazonで2,249、アリエクなら2,110円価格差28倍である。前述した様に筆者はワイヤレスイヤホンは利便性があってこそで、音質は必要以上に求める物で無いと考えている。B&OはKZ28個分の価値があるのか考えていきたい。
b&o Beoplay EXについて
このイヤホンはゼンハイザーのmomentum等と並び音質でトップクラスと言われいるワイヤレスイヤホンの一つである。10mmのダイナミックドライバーを搭載し、B&Oの特徴であるクリアで繊細な高音に10mmのDDが出す力強い低音が特徴となるモデルである。5.2のBluetoothに加えてノイズキャンセリングも加わっているまさに最高級にふさわしいモデルである。
筆者はこのイヤホンを発売当時のセールで3万円で購入し長らく愛用してきたが、最近Amazonで購入時より2倍に値段が上昇して若干のショックを受けている。
(完全にブランド料でボッタクリだろ)
音質に関しての筆者の主観
確かに評判通りの音質であり、クリアな高音から出る女性ボーカルなどとは相性が良いながら、10mmのDDが出す奥の深い低音。ドンシャリの様で高音が伸びた音である。EQは存在するが音質の向上は期待できない。EQをつけたり、音量を上げると明らかに歪みが増えている様に感じる。ノイズキャンセリングもついて居るがあまり期待しない方が良い。静かな部屋での雑音を音楽を聴けるレベルに落としてくれる物で明らかに、他者の声は感じる。総合点としては音質特化と言った感じ、 とにかくワイヤレスイヤホンに大切デジタル系が弱い様に感じる。DACの性能も並程度に感じるがドライバーとチューニングよってカバーされている。そのためEQやノイズキャンセリングは明らかに弱く感じる。コレは完全ワイヤレスと言う小さい筐体に機器を詰め込んで居るから仕方ない。しかしコレがコレに6万円の価値があるか?と言われれば無い。3万円ならまだ良い方である。明らかにブランド料である。ワイヤレスイヤホンとしての満足度はSONYやBOSEの方が高いと思われる。ただ前述した様に音質は1級品であり一度体験してみる価値はある。
KZ ZSTxについて
KZと言うブランドは中華イヤホンに興味を示すと必ず一度は耳にするブランドであろう。このKZと言うブランドは中華イヤホンの中でも圧倒的低価格とコストパフォーマンスを誇るメーカーでありハイブリッド型、多BA型、平面磁気ドライバなどの最安価格は全てKZが取りながらも高音質で、安かろう悪かろうのイメージの中華イヤホンを覆す音質やチューニングが好評となるメーカーである。このZSTxは低音を担当する10mmのDDと高音を担当するBAが合わさったハイブリッド型イヤホンである。本来この様なハイブリッド型イヤホンはオーディオテクニカやSONYの様な国産メーカーになると最低5~8万円、中には15万円するものも存在する。そんな中このKZは2,000円でこの価格を叩きだしている。更にこの10mmは二重磁気ドライバーを採用し、10mmと言うただでさえ巨大なドライバー(普通は6mm)を更に出力を上げた物となっている。その様な高音も低音もパワーで殴れと言ったイヤホンなのである。
音質に関しての筆者の主観
B&Oが高音特化だとしたら、KZは低音特化と言える。しかしながらKZの高音は余裕でB&Oを超えている。BAが得意とするきめ細かやな高音と10mmの二重磁気ダイナミックドライバーが繰り広げる重低音によりハイブリッド型の特徴を押し出したドンシャリサウンドと歪の少なさが音量を上げても気持ちが良い音を響かせる。これで2,000円というのだから驚きである。コストパフォーマンスだけならコレに勝てるものは無いと言ってもいいだろう。
完全ワイヤレスイヤホンの立場を考える。
このnoteを読むとB&Oについてボロクソに述べているが、何もワイヤレスイヤホンを批判したい訳では無い。ワイヤレスイヤホンにはワイヤレスイヤホンにしかできない事といえばノイズキャンセリングやマルチドライバーと言った便利機能である。もちろん有線にもノイズキャンセリングが乗ったイヤホンは無いわけではないが、非常に少ない。そこでマイクやDAC、ドライバーが一体となったワイヤレスイヤホンはノイズキャンセリングを搭載するのに非常に有利なのである。
この様な面からワイヤレスイヤホンにおける最も求められる能力は音質ではなく利便性、総合力である。ワイヤレスイヤホンの購入する際は音質だけを求めるのではなく80点主義の様な考え方でバランスが取れてコストパフォーマンスを重視すると幸せになれるのかもしれない。
80点主義のワイヤレスイヤホンを検討する。
総合的に80点のワイヤレスイヤホンとなると2万クラスのイヤホンとなる。更に上の価格帯も存在するがそれ以上に高い金額を払っても望める効果が少ない。
しかし、この価格帯はかつてのフラグシップ機の性能を持つイヤホンが降りてきてるので一般用途ではあれば十分に性能を発揮してくれる。
では、Amazonのレビューなどを見ながら筆者が適当に選んだワイヤレスイヤホン(次に筆者が購入を検討しているイヤホン)を以下に示す。
JBL TOUR PRO2
JBLのかつてのフラグシップ機である。新型の発売により今は在庫処分状態である。しかし、価格が落ちても性能は落ちないので今でも十分通用する性能でしょう。
DENON PerL pro
1年前多くのガジェット系Youtuberが絶賛したTWS今は価格が落ち着いてきた。
音質を求めるなら候補になるかも?
オーディオテクニカ ATH TWX-7
かつてのオーディオテクニカが本気で設計したハイエンド機のATH-TWX9の弟機。
Xiaomi Redmi Buds 6Pro
本気でジェネリックAppleを作ることで有名なメーカー
何でも良くてAir Pods proを買うくらいならコレを買った方が良いだろう。
AVIIT TE-W1-PNKピヤホン8
ガジェット系youtuberが絶賛したTWS、ピエール中野が監修しており2万円以下最強と言われている。
Anker Soundcore P40i
Ankerで評判の高いイヤホン1万円以下なら、Xiaomiかコイツか
まぁこの程度でしょうかね。個人的にはオーディオテクニカかJBLかの2択で迷ってる。
ワイヤレスで超高音質を楽しむには
さてここまで80点主義的な考えでワイヤレスイヤホンを検討してきたが、ここでワイヤレスで高音質を楽しみたい場合どうすれば良いのか?今回3つの方法を提案したい。
フラグシップモデルを購入する。
問答無用で高くて好評価なのを購入しよう。ワイヤレスの高価格機はコスパが悪いだけで良い音はするのだ。
実は今回紹介したモデルには後継機が存在する。その価格は7万円間違いなくフラグシップモデルだ。
b&oと名前が似ているがこちらはイギリスの超高級スピーカーメーカーB&W
なんとあのBBCの視聴室にも、このB&Wのスピーカーが置かれており、その価格は1,000万円を超える。音への伝統と格式の高いメーカーなのだ
現状ワイヤレスイヤホンの最高戦力とされるテクニクスのワイヤレスイヤホン、音や機能、ノイズキャンセリングなどの総戦力でコイツに勝てる物はしばらく存在しないだろう。
ワイヤレスヘッドホンを検討する。
ワイヤレスイヤホンではなくヘッドホンにするとノイズキャンセリングや音質機能への正解のルートはある程度短く場合によっては低予算になることもある。
ガジェット系Youtuber大好きゼンハイザーのmomentumシリーズの最新作、音はチューニングされているが、多くの人が好む音に近いだろう。
筆者の超おすすめヘッドホンAKG-K371-BT 色付けの無いフラットな音であるがそれ故に凄く良い音である。ノイズキャンセリングも無いが黙って音だけなら本気に良い。サウンドハウスなどで購入すればもう少し安くなるかも?
Amazonで評価の高いEar Funのヘッドホン、ゲームモードや強力なノイズキャンセリングなど多機能、高音質で高いコストパフォーマンスを誇る。
有線イヤホンを無線化する。
筆者が現在行ってる方法である。有線イヤホンと無線イヤホンを比べたら有線イヤホンの方が音が良いのは自明である。それなら有線を無線化すれば良いのだ。
特に中華イヤホンは個性的で国産ドイツ製ではあり得ない機能とコスパと音質を奏でるモデルが多い。音質だけを求めるなら値段も抑えつつ、最も高音質を取れる構成となる。まさに沼の世界だ。
BluetoothチップにBES2700を採用しSN比(ノイズの少なさの割合)は ≥101dB 素晴らしい!この時点でほとんどのワイヤレスイヤホンのSN比を蹴散らす。
お値段は3,400円とお安い。
筆者が使ってるBluetooth DAC SN比は脅威の128(一般的に120を超えるとロスは聴覚上無視して良いされる)つまり原音そのもの。Bluetoothは音質が悪いと言うのを完全に無視できる。もうコレ買え。
おすすめの有線イヤホン
Kz ZSTx
言わずもがな、コスパ最強のイヤホン。詳細は前述。
初めてに中華イヤホンへの入り口に普段使いのイヤホンに圧倒的おすすめ。
ATH-CKR50
筆者が最初に購入した有線イヤホン。ドライバーの直径は脅威の12.5mm!巨大すぎる!コレでもかと言うゴリラみたいな低音を出すぞ。だからって高音も十分高音質だ低音を求めたい人には最もおすすめできる。
final E200
筆者が保有してKZが来るまでメインの有線イヤホン。
国産イヤホンの優等生。小柄でシンプルながら誰にでも合う様なバランスの良い音のイヤホンである。KZが来てからは彼女にあげてる。
KZなどの中華イヤホンは…と冒険したく無い国産の安定した良いイヤホンはコイツ。
BQEYZ Winter Ultra
最強と言われる中華イヤホンの一つ。12mmと骨伝導ドライバーを組みわせた異色のハイブリッドイヤホン
低音域〜高音域までゴリゴリに音が聞こえるらしい…筆者はまだ持って無いがそのうち買ってみたい。誰にも聞こえてはいけない音が欲しいなら買っても良いかも?
KZ ZAS
KZにハイブリッドイヤホンのフラグシップモデル。脅威の7BAを搭載。
ZSTxと並ぶ最初におすすめの1台らしい。筆者は持ってない。ZSTxより高いイヤホンが欲しいならおすすめ。
まとめ
今回、価格が高騰するワイヤレスイヤホンに対して有線イヤホンを無線化すると言うアプローチで記事を書いてみました。筆者は2年前により高音質を求めて当時憧れていたB&Oを購入して、聴いてみてその音に衝撃を覚えた記憶があります。その後KZのイヤホンを聴いて、そのコスパの良さに衝撃を受けてこの記事を書くことにしました。皆さんのオーディオライフに新しい視点が与えられると嬉しいです。