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ワイヤレスイヤホン界の不朽の名作 jabra elite 85t 4年経っても使い続ける理由

どんなボールペンから車まで全ての工業製品には名機と呼ばれる機種が存在する。ワイヤレスイヤホン界でその名機の名を取ったものと言えば間違いなくjabra elite 85tである。

発売当時、このイヤホンの名前は『AirPods pro キラー』と言われていた。

もちろん当時からSONYやJBL、BOSEなどにもコイツに匹敵する機種は存在するが、何か欠けていたり、価格が高いなど工業製品として比較した時に、ワイヤレスイヤホンとしての能力をバランス良く持つこのイヤホンは間違いなく名機である。

スペック

ドライバー:12mm
構造:セミオープン型
操作法:アプリ、物理スイッチ
Bluetooth:5.1 2台同時接続可
コーデック:SBC,AAC
防水:IP4
充電方式:USC-C、ワイヤレス

見ての通り、隙がない構成である。スペックだけで見ると現代でも十分通用する。コレが4年前であると言うのだから驚きである。確かに現代では陳腐化してしまった機能などは多い、同時2台接続などは当時はワイヤレスイヤホンでは非常に珍しい機能であった。しかし、このイヤホンはコレだけ先進的な機能であったのに、当時から完成度非常に高いのが特徴であった。ただ、積んで使い物にならないのでは意味がない。そう言った意味でも筆者はこのイヤホンはワイヤレスイヤホンの不朽の名作であると考えている。

涙の生産終了、Jabraのワイヤレスイヤホンからの撤退

 4年前、Jabraはワイヤレスイヤホン界が最も加熱していた時期にSONYやJBL、BOSEと並ぶ最高のブランドであった。

elite 85t はその当時のフラッグシップ機であり、現代でも人気もSONYのWF-1000MX4と戦った機種である。

特に2020年後半から21年はワイヤレスイヤホンの当たり年であり、現在JBlの人気機種であるjbl tour pro3の先祖に当たるJBL CLUB PRO+ TWS やSONYのWF-1000MX4、ゼンハイザー momentum true wireless 2 この辺が当時発売されたメンツである。

今でもワイヤレスイヤホンではトップランナーを走るメーカーであるが、このjabraと言うメーカー何と今はワイヤレスイヤホンから撤退してしまったのだ、そしてこのelite 85t も生産終了となっており今は中古でしかこの音を聞くことしかできない。

後継機種は何台かありelite 7pro、elite 8 active、elite 10 (gen2は日本未発売)と4台ある。コイツらはelite 85tの血統を引き継ぐ物であり、今からjabra製品を買う場合はこの中から選んで欲しい。

このイヤホンについて筆者の主観

音質について:バランスの良さとパワー

筆者はオーディオマニアであり、今まで様々なイヤホン、ヘッドホン、スピーカーと聞いてきた、その中での比較になってしまうがバイアスなどは入ってしまうのは考慮して欲しい。

結論から言うと、このイヤホンは誰もが聞いて良い音と言えるのではないか?

筆者は良い音のと定義を聞かれた時に「多くの人が聴き心地の良い音であり、そこから自分の好みの音を見つける」と答える。詳しくは過去のnoteを参考にしてほしい。

このイヤホンはその良い音に当てはまる音であろう。

音質はハーマンカーブと比較すると低音が少し盛り上がっている用に感じる。コレはワイヤレスイヤホンの中では最大のサイズの12mmのダイナミックドライバーを搭載した恩恵とも言える。

人によってはこっちの方がパワーがあって好みに感じるかもしれない。筆者もこう言う音は好みである、このイヤホンは低音や高音が必要以上に強調される事が少なく、聴きやすい音である、音楽を聞くにしても、Youtubeで動画を見るにしてもバランス良く音を奏でてくれるまさに万能イヤホンである。

dacの性能も十分で音の荒さやデジタル臭さを感じる事はない、必要十分と言えよう。高級ワイヤレスイヤホンでもここをケチる事はあるので、dacに力を入れているのは嬉しい。dacが良いイヤホンは大概イコライザーも良く、「自分の好みの音」を探す事も容易であろう。音質についてはケチの付け所がない。

ノイズキャンセリングについて:不足を感じる事はない

本イヤホンは外側に2つ、内側に1つの合計3つのマイクがあり、ノイズを拾いノイキャンを実施している。ノイキャンについてもレベルが高く、筆者はこのイヤホンを4年使用しているが1度も不満を感じた事がない。

外音取り込みについても違和感がない、と言うかこのjabraは元は補聴器メーカーであり、外音取り込みは流石の性能としか言えない。

接続性について:最高に速い!

このイヤホンの接続性は非常に高い事が当時から評価されていた。イヤホンをケースから取り出した瞬間には接続始まっており、耳にセットした瞬間には既にいつでも音楽を聴ける状態になっている。

接続安定性も高く途中で切れる事もなく、安定している。遅延は流石に音ゲーに対応できるほど短い事はないが、他のゲームであれば十分に対応できる。

操作性、アプリ:必要な機能を完備、余計な機能はない

操作性に関しては、あえて物理ボタンを搭載する事で誤操作がなくなる。イヤホンを1回クリックで曲の停止、2回でマイク起動、長押しで音量増加、左はノイキャン、外音取り込み、ニュートラルの切り替え、長押しで音量低下と必要な機能を確実的に使いたいタイミングで使用できる。

アプリからはACNとEQの操作が可能である。

 アプリはイコライザー、ノイキャンの設定に加えて、無くした時にイヤホンからブザー音やGPSを利用した最後にどこあるかを表示してくれる機能もある。

他にも滝の音など癒される音源を高音質で流してくれるサウンドスケープ機能も存在している。勉強の時に使うと地味に良い。余計な機能はこんなので良いんだよ。

サウンドスケープ機能

充電について:十分に長持ち、ワイヤレス充電ができるのも大きい

JabraはANC をオンにした 1 回の充電でイヤホン単体で最長5.5時間、充電ケースを使用した場合は合計で最長25時間、ANCオフの場合は31時間と称している。実際そのくらいの感覚である。普段使いとして十分なバッテリー時間で2〜3日充電しなくても十分持つ。

またワイヤレス充電に対応しているのも地味に大きい、平型ワイヤレス充電器とワイヤレスイヤホンは相性が良くデスクに置きっぱなしにできる。

総評:ワイヤレスイヤホンとして必要な機能を持ち合わせた道具として、ガジェットとして、工業製品として最高傑作のイヤホン。

https://note.com/galagala_1992/n/nea743af09fa8

https://amzn.asia/d/d9sPDj6

 筆者はワイヤレスイヤホンについては80点主義的な考えが妥当であると考えている、理由は小さい筐体中にバッテリー、ドライバー、DAC、マイクなどを詰め込まないといけないので、そもそも高音質化が難しく、便利に音楽を聴く道具として機能を求められているとかんがえているからである。上のnoteはワイヤレスイヤホンに求める筆者の考えを更に詳しく書いている。

 筆者がこのElite 85tこそがワイヤレスイヤホンの最高傑作と考える理由は、その総合力と完成度の高さにある。もちろん、これ以上の音質やノイキャンを求めることも可能であるが、これ以上何かをつけるには何かを削る必要がある。限りあるリソースの中で多くの要素を可能な限り詰め込み無理のない設計をした優秀な工業製品なのではないか。

このイヤホンは本当に残念ながら、現在はAmazonでは中古しか出回ってない。楽天などでは探せば新品で買えたりする。

後継機種に当たるelite10 jabraのワイヤレスイヤホンでは最終モデルに当たる。残念ながらこれもAmazonでは中古品しかない。楽天などでは新品で買える。

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