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感情的にならない子育てができたお話し ~はじめに~


 この記事を書く理由

2024年3月、私は一気に子育てというものから卒業しました。3歳年齢の異なる二人の子どもたちが、一気に社会人になりました。

これまでの子育てを振り返ったとき、それが「正しかった」のか「間違えていたのか」ということではなく、こんな子育てだったけど、子どもたちは自分で自分の人生を決めていける大人になった記録を残しておいてみたくなりました。

私の子育てが、どなたかの人生のおかずになって、少しでも子ども達との時間を楽しむことができたら嬉しいと思います。

誰に読んでもらいたいか

「感情的にならないで子育てができたお話し」だなんてタイトルにあると、子育てに成功したマウント取りのお話しだと思われのではないかと心配ですが、実のところ私は、本当にダメダメなお母さんでした。
産後の肥立ちというのものが著しく悪く、自分が生きることだけで精一杯な中、一日中泣いている息子に疲弊して崩壊状態でありました。
夫は早朝に出勤して夜遅くでなければ帰宅しない、いわゆるワンオペ状態でしたので、遠方に住む実家の母親に、毎月のように駆けつけてもらう様な状況でした。

子育ての中には、それぞれのご家庭に様々な事情があると思います。
今ある状態の中で、何らかの折り合いをつけながら生きていかなければならない時期というものが、きっと人生の中のどこかにあると思います。
その折り合いのつけ方を、どんな心の方向で向き合っていくのか、それが分れば少しは楽になれるのかも知れません。
私はその方法を、「ママ友」いえいえ!「ママ神」たちから教わりました。
私の周りにいてくれた「ママ神」たちのお話しもご紹介しながら、ダメダメな私が、どのように「お母さん」になっていったのか書いていきます。

私のように、「迷えるママ」「不甲斐ない自分に泣いちゃうママ」に是非お読みいただきたいと思います。

未来を担う子どもたちのために

子育てが終わった今一番思うことは、子育ての先輩方がおっしゃっていたとおり、「あっという間に終わっちゃった…。」ということです。
息子の夜泣きに苦しんでいたころは、「10分だけでいいから、誰かこの子を見ていて。その間、ちょっとだけ眠らせて。」と切望していて、この苦しい時期が永遠に続くかのように悲嘆していた私が、どの口で言っているんだ??と、自分にツッコミを入れたくなるのですけれど…。

そんな私が、子育て期間を積み重ねていくなかで、世界中の子どもたちの未来へも意識が向くようになっていきました。
「今日、安心して眠れる家があること。」「明日のごはんや飲み水の心配がいらないこと。」「清潔に保たれた衣服があること。」「衛星環境が整った中で生活することができること。」これらの事が、日本の中ですべて解決されているかどうかと考えたときに、子育てというのは、ある意味世界平和に繋がる第一歩のところなんじゃないかと思うようになりました。

お家で過ごす全ての「できごと」が、社会に繋がる基本と考えたときに、親の考え方や思考の仕方、振る舞いや感情の起伏にいたるまで、全てが社会の玄関口になっていると感じ始めました。

未来を担う大切な子どもたちの成長の基盤は、「家庭」にあると思ったとき、親である自分がどう在ることが子どもたちの為になるのかを、考えていくようになりました。

そしてまた、親である自分がどのように社会と関わっていくのか、そういった姿を子ども達に見せることも、大切なことだと捉えるようになりました。自分の行いを見せることが世界への入り口…。そんな壮大なことを考え始めたら、少しずつ私自身が変化していきました。

自分がここにいる意義

私の子育ては、私だけの殻に閉じこもっていたとしたら、それはそれは恐ろしいことになっていたと思います。想像しただけでも、恐ろしいことです。
なぜなら私自身、親に「怒られ」「叩かれ」「けなされ」て育ってきた経験があるからです。私の子育てを見て、母から「叩きなさい!」と言われたこともありました。私の持論は、「叩いたからといって、子どもは何も分からない。」ただそこに残るのは、「叩かれた恐怖」と「痛い」ということ、そして叩く私を「憎む」心が残ったと思います。

人の想いや行動は、その背後にある自分自身の体験や経験が軸になります。
自分のしたことやされたことが行動の元になることが多いでしょう。
私がもし、自分がそのように育ったからといって、そのように子育てをしたら、どのような「今」があるのか…。思っただけでも悲しい気持ちになります。もう一度、人生をやり直したい、子育てをやり直したい、と酷く後悔していると思います。

私がここにいる意義は、そういった後悔を一人でも多くの方にさせない、そして、「感情的にならない子育てができた人」がまた、新たなストーリーを次世代に繋げていってくださったなら、とっても嬉しいです。

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