【意外すぎる!?】歴史で紐解くフランス料理の秘密
突然ですが、みなさんは「フランス料理」にどのようなイメージを持っていますか?
おそらく豪華な食材や繊細な味、きらびやかな盛り付けのフルコースといったものを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
今でこそ、その美しさを誇り、無形文化遺産にも登録されているフランス料理。
しかし、もしそのフランス料理が、昔はとても豪快で、“美食”とは程遠かった…としたら?
今回はそんなフランス料理の、意外と知られていない過去とそのルーツを探っていきましょう。
フランス料理のワイルドすぎる過去
フランス料理には、ス〇ちゃんもびっくりの、それはそれはワイルドな過去があります。
まず14世紀までは、フォークもナプキンも、さらには個人用のお皿もなかったのです!!
「それじゃあどうやって食べていたの…??」みなさんさぞ不思議に思うことでしょう。
なんと、自分の指で食べていたんです…!
そしてナイフの役割を果たしていたのは、武器として使う短刀や短剣。
ワ、ワイルドすぎる……!!
そしてお皿はというと、スープなどの液体分の多い料理は2人で1つの鉢を共有。
その他の料理は丸く厚く切ったパンに乗せていたんです。
発想がすごい…
ナプキンもまだ開発されていなかったようで、テーブルクロスを長く垂らして手を拭いたとか。
この時期までは個人用のグラスもなかったのか、複数人で銀や錫で作られた同じ杯からお酒を飲んでいたようです。
現代とのギャップがすごすぎて温度差で風邪ひきそう。
フランス“料理”革命
そんなワイルドすぎるフランス料理に、16世紀ごろに革命が起こります。
中心人物は、美食大国イタリアから時のフランス国王のもとへお嫁に来たカトリーヌ・ド・メディシス。
彼女は自分が嫁ぐときに、イタリアの料理人やお菓子職人をわんさか連れて行きました。
意識が高い。さすがすぎる。
そしてカトリーヌさんによる怒涛のフランス革命ならぬ、フランス“料理”革命が始まるのです。
まず、ナイフやフォーク、個人用のお皿などを取り入れます。
そしてグラスは、ヴェネツィアングラスの名産地、ムラーノで作られたものを採用。
これだけでフランス料理の食卓のきらびやかさがグッと上がりました。
さらにマナーも改善していきます。
食べる前には手を洗うことを規則にしたり、ソースの中に指を突っ込むことを禁止にしたり。
…いやマナーってそこからか!!
むしろなぜソースの中に指を突っ込むことが許されていたのか…。
こうしてカトリーヌさんによる「革命」をきっかけに、次第に今のフランス料理が花開いていったのです。
カトリーヌさんありがとうございます…!!
(筆者は思わず拝みそうになりました。)
今ではすっかり美食の代名詞となったフランス料理にも、意外すぎる過去があったのですね…!!
ワイルドというか、エキセントリックというか…。
ちなみにフランス料理は意外にも身近で、簡単に作ることができるものも多いのです。
その代表例がみなさんにも馴染みがある、ポトフ。
ポトフはフランスの家庭料理の代表で、お祝い事があるときなどに、時間をじっくりかけて作られるようです。
フランス大使館の公式ホームページでは、さすがは美食の国。
様々なフランスのさまざまな料理のレシピが紹介されています。
みなさんもぜひ、たまにはきらびやかなフランス料理の雰囲気に浸ってみてはいかがでしょうか?
本サイトの記事はこちら
https://gaku-yomu.com/2019/03/04/9995