「勉強めんどくさい!」は、ありがたい本音?
勉強めんどくさい!
お子様からそんな言葉を聞くことはありませんでしょうか?もしあったら、その時どのように感じたでしょうか。
ちなみに私は、ちょっと嬉しくなります。
…え?おかしい…?
いえいえ!それにはちゃんと理由があるのです!
今日はお子様の本音を聞けるありがたさについて、少しお話ししたいと思います。
勉強だけ教えてもダメだった
講師としてもう8年が経とうとしていますが、その中でたくさんの失敗を経験しました。その中の一つが、"とても静かな空間づくり"です。
授業中、生徒たちは一切話さず黙々と勉強し、言葉を発するのは先生に質問する時のみ。
それ以外はシーーーンとしてしている。
そんなイメージです。勉強以外の話が聞こえることはありません。
え?それは良い環境なんじゃない?
と思いませんか?
私もそう思っていた時期がありました。
塾なんだから、それでいいハズと。
しかし結果は…、退会者が続出しました。
その時は本当に落ち込みました。
ちゃんと教えていたはずなのに、どうして退会してしまうのだろう…と。
しかし私は大きな前提を見逃していたのです。
勉強が好きな生徒はほぼいない
塾に来てもらい、静かな環境でしっかり勉強してもらって帰る。これ自体は悪いことではありません。しかし、
「できれば勉強したくない」という気持ちを振り切って、塾まで来てくれているんだ。
ということに気付いていませんでした。
生徒は、塾の日になると「めんどくさいけど行くか」と、嫌な気持ちに打ち勝って来てくれています。その際、ストレスは少なからずかかります。
そのストレスが一定以上に達した場合、嫌な気持ちに勝つことはできず、塾には来なくなるでしょう。
実際、私が退会を多く出してしまった原因はそこにありました。
つまり、勉強のやる気を生徒任せにしていたのだと思います。
やる気を保てる生徒は通い続け、保てない生徒は辞めてしまう、そんな状態でした。
生徒の本音にショックを受けた
それからは先輩のアドバイスもあり、生徒とは勉強以外のことも積極的に話すようになりました。生徒との関係構築を重視し始めたのもこの時からです。
生徒と関係がある程度できてくると、生徒の本音が見えてくるようになります。
特に驚いたのは、それまで黙々と勉強していた大人しい生徒がある日、
「授業長いなぁ〜早く帰りたいなぁ…。」
と言ったことです。
その時私は本当に驚きました。
「彼はこんなことを考えていたのか…!」と。
同時に、自分は何を見ていたんだ…というショックも受けました。
彼は、やる気があるから黙々とやっていたわけではなく、塾の雰囲気に合わせてくれていただけだったのです。
しかし一方で、本音を言ってくれるということは、本当にありがたいということにも気付きました。
勉強が面倒だと思っているのに来てくれていること、そのことにまず感謝したいと感じました。
また、もし本当にやる気の出ない場合であれば、得意科目に取り組んだり、やや難易度の低い問題にしたりすることで、その日のベストな勉強方法を探すことができます。
生徒との関係構築に努めているうち、辞めていく生徒は減っていくようになりました。
勉強が嫌な日にはイヤと言える。話したいことを話せる場所がある。そんな環境であることが、心の負担を減らしているのではないかと考えています。
勉強を支える仕事だということ
そのような経験があってから、塾講師の役割として
「勉強する気持ちを支える」ということは本当に重視だと感じています。
そのためにまずは生徒のやる気を確認できるよう、気持ちを素直に言ってもらえるような関係づくりに努めることが必要です。
そして勉強のやる気を保てるよう、あらゆる方法で支えていきます。できるようになったことは一緒に喜んだり、塾に来てくれたことへの感謝を伝えたり、目標を確認したり…などなど、さまざまな角度からサポートします。
勉強をなかなかやらない、塾に行っていたのに辞めてしまった、そんなお子様がいらっしゃいましたら、ぜひ一度学習塾フラットまでお越しください。
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