「目の前の相手の話を聞き、自分以外の誰かを知ろうとしながら、そこに自分の姿を探す。」 隠岐國学習センター1年生夢ゼミ
隠岐國学習センターでは、しつもんカードを使った1年生夢ゼミを開講しました。 テーマは「自分を知る」。
今回は、カードの使用例として、夢ゼミの様子をグラレコと共にご紹介します。場の空気を感じながら、しつもんカードの具体的な使い方をイメージしていただけたらと思います。
まずは場ほぐしから。
ファシリテーターの澤さんからこんな問いかけ。
「みんなは自分のことを知っていると思う?」
「全員目をつぶって、知っていると思う人は手をあげて、知らないと思う人はさげて、まあまあかなと思う人はその真ん中くらいにあげてみてね。」
ふむふむ。
次の質問。
「自分を動物に例えると、次のうちどれが一番近い?」
①ライオン ②イヌ ③キリン ④キジ
キ、キジ…?
と思いきや、キジも結構人気でした。
それぞれ個性が出ていておもしろい。
場が温まってきたところで、ここからしつもんカードを使っていきます!
①北から南まで出身地別に並ぶ
まず、出身地ごとに北から南まで一列に並びます。ただし、出身地を口に出すのはNG。正解は問わないので、探り探り並んでみましょうという感じ。
さすが島前高校。ブータンから鹿児島まで出身地はバラバラ。最北が埼玉というのは意外でした。
「同じ県だけど、どっちが北だろう?」と探るのも面白かったですね。
②北から順番に数字を振り、数字別のグループに分かれる
次に、北から順番に数字を振り、数字ごとに集まってグループに。
今回の例だと1から6までの6つのグループに分かれました。
ここまでで参加メンバーがシャッフルされ、いつメンが解体されたドキドキ感が漂います。
③グループごとに 1から53までの中から好きな数字を選び、選んだ数字と同じ番号のカードを配る
しつもんカードには、1番から53番までの番号が振られています。グループごとに数字を選び、同じ番号のカードを配っていきます。
直感で選んだり、グループの番号と同じ数字にしたりと、数字の選び方にも個性が表れていました。
⑤カードをヒントにグループで対話タイム!(10分程度)
ここからが本番!
各グループ、配られたカードをヒントに対話していきます。
ここで大事なのが、ただ対話するだけではなく、自分を知るための時間にするということ。カードはあくまでヒントとして活用するくらいのイメージで、話題が流れていってもOK!
ちなみに今回選ばれたカードはこんな感じ。
「幸せってなんだと思う?」
「『もう1人の自分』は何と言ってる?」
「いま、相談したい人は誰?」
などなど。
初めはソワソワした空気感が漂っていましたが、徐々に盛り上がり、時間が足りないグループもありました。
お互いの話をしっかり聞いている姿が印象的でした。
⑥チームのうち1人が新たにカードを選びに行き、そのまま他のグループに移動する
次に、チームのうち1人が新たにカードを選びます。
床に並べてあるカード・スタッフが持っているカードのどちらから選んでもOK。
カードを選んだら、カードを持ってそのまま他のチームへ移動します。
結果、1人だけチームメンバーが入れ替わることになります。
⑦新しいメンバーのカードをヒントに再び対話タイム!(10分程度)
新しく来たメンバーが持ってきたカードをヒントに、再び対話タイム開始!
⑧まとめの質問
2回の対話を終えて、まとめの質問。
「自分はどんな人だと思いましたか?」
代表して3人に発表してもらいました。
「『10年後の自分に伝えたいことは?』という質問が印象に残っている。今の自分のことはぼんやりとしか分からないのに、この問いにはしっかり答えられた。直感で生きているようで、10年後のあり方ははっきりしているんだなあと驚いた。」
「自分のことを知ってほしくて、すぐ発表したがるし、回したがる。でしゃばりだなあ。」
「シンプルに自分ってノリがいいなあ。どんな無茶ぶりにも割と対応できるし。」
自分を見る視点にも自分らしさが表れていて面白いですね。
⑨最後に投げかけ
最後にしつもんカード13番の問いを投げかけて終わり。
「明日はどんな1日にしたい?」
今回の夢ゼミで印象的だったのが、一人ひとりじっくり相手の話を聞いていたことです。
じっと相手の表情を見つめる人、笑顔でテンポよくリアクションする人、うなずきながら聞いている人など、 聞き方には個性が表れていましたが、真剣に相手の話を聞くという姿勢は共通していました。
「自分を知る」ことがテーマだった今回の夢ゼミ。
目の前の相手の話を聞き、自分以外の誰かを知ろうとしながら、そこに自分の姿を探す。
しつもんカードをきっかけに、「相手を知ることこそ自分を知ることにつながる」という気づきのある時間になりました。
(文 / グラフィックレコーディング:水越日向子)
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